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アペルト16 AKI INOMATA:Acting Shells

最終更新日:2022年05月11日

AKI INOMATA(1983-)は、人間と生き物との関係に着目し、動物と共に制作した作品を多く発表しています。本展「Acting Shells」は、INOMATAによる進行中のプロジェクト「貨幣の記憶」を中心に構成されています。2015年より開始されたこのプロジェクトは、真珠貝の中に現代世界の各国の通貨のシンボルとなる肖像を融合させることで、「貨幣の化石」を作り出す試みです。人類は、古代から貝殻を重要な貨幣の一つとして用いてきました。仮想通貨や電子マネーが席けんし、物理的な貨幣と置き換わろうとしている今日、本プロジェクトは、あえて貨幣の歴史を遡ることで、過去と現在を横断し、私たちを取りまく経済・社会システムを新たに見つめ直す機会を鑑賞者に与えます。

一方、貝殻(shell)は本来、貝の身を守るシェルターや「やど」の役割を果たしています。本展は、ヤドカリやアサリなど、私たちと異なる生物種にとっての「シェル」の意義を多角的に捉え、人間社会や生命の進化史と、彼らの能動的な振る舞い(act)との結びつきを考えます。INOMATAの作品は、他の生物種や私たちにとっての多様な「シェル」の意味合いを提示し、様々な時空間への想像力に働きかけるでしょう。

ウェブサイトより)

AKI INOMATA《貨幣の記憶》
© AKI INOMATA courtesy of Maho Kubota Gallery

展覧会概要

会場
金沢21世紀美術館 長期インスタレーションルーム
(石川県金沢市広坂1-2-1)
会期
2022年4月9日(土)〜2022年9月11日(日)
入場料
無料
休館日
月曜日(ただし7/18、8/15は開場)、7/19(火)、8/16(火)
開館時間
10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)
問い合わせ先
金沢21世紀美術館
TEL:076-220-2800
主催
金沢21世紀美術館[公益財団法人金沢芸術創造財団]
協力
uroco
ウェブサイト
https://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=17&d=1807