アートフラッシュニュース

最新の情報は、各施設の公式ホームページなどでご確認ください。

写真を発見する世界 写真史家金子隆一の軌跡

最終更新日:2022年05月23日

昨年6⽉30⽇に逝去された写真史家、⾦⼦隆⼀⽒を偲び、⼀周忌に合わせ⽒の業績を資料展⽰致します。会場では、⽇本写真史を再構築し、普及し、写真家を育成した⾦⼦隆⼀の半⽣を年代ごとに紹介します。

学生時代に関わった全日本学生写真連盟の活動、70年代の自主ギャラリー運動、開館準備から長年勤めた東京都写真美術館での企画等、記録写真、自身の手による写真、著作や関わった印刷物やパンフレット、カタログ、書簡等の未公開を多数含む資料展示により日本写真史の研究における氏の功績をたどります。

美術、写真書籍を専門に扱うブックショップ、NADiff a/p/a/r/tでは、金子氏執筆の論文やエッセイが収録された貴重な書籍はもとより、写真集蒐集家としても著名であった金子氏推薦の関連書籍を中心に揃え、改めて日本近現代写真史を知るための本や重要な写真集を紹介致します。

膨大な写真集、写真雑誌が集められた氏の書庫を、写真家、潮田登久子氏が撮影したプリントも併せて展示いたします。

金子隆一について|1948年、東京生まれ。父の影響で早くから写真に興味をおぼえ、大学時代に全日本学生写真連盟に加盟、社会的テーマでの集団撮影に参加する。1970年代自主写真ギャラリー運動に身を投じ、写真史家として活動に関わる。1980年代、小学館の『日本写真全集』全12巻の調査員として、近代写真の発掘と調査を全国に渡って行う。その後、東京都写真美術館開館準備に関わる。同美術館開館後は、専門調査員を長年務め多くの展覧会の企画を手がけた。金子は日本の写真集と写真雑誌の蒐集家としても国際的に有名。戦前戦後の日本の写真集や写真雑誌を調査することで、日本写真史を詳しく検証した。関わった出版企画として、『日本写真史の至宝』(国書刊行会)、『復刻版NIPPON』(国書刊行会)等。著作として『日本は写真集の国である』(梓出版社)他。

プレスリリースより

撮影:島尾伸三
1970年代


展覧会概要

会場
MEM
(東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff a/p/a/r/t 3F)
NADiff a/p/a/r/t
(東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff a/p/a/r/t 1F)
会期
2022年6⽉28⽇(⽕)〜7⽉31⽇(⽇)
入場料
無料
開館時間
MEM|13:00〜19:00 ⽉曜⽇定休(⽉曜⽇が祝休⽇の場合は営業し、翌平⽇休業)
NADiff a/p/a/r/t|13:00〜19:00 ⽉、⽕、⽔曜⽇定休(7⽉18 ⽇(⽉・祝)は営業)
問い合わせ先
MEM
TEL:03-6459-3205
主催
⾦⼦隆⼀追悼展実⾏委員会
ウェブサイト
https://mem-inc.jp/2022/05/12/kaneko_jp/