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若手アーティスト支援プログラムVoyage 鈴木史 個展「Miss. Arkadin」 工藤玲那 個展「アンパブリックマザーアンドチャイルド」

最終更新日:2022年07月12日

これからの活躍が期待される若手アーティストの可能性に光を当て、新たなステップを提供することを目的として、
展覧会を中心としてトークやワークショップ等多様な表現の機会を設ける事業です。
多くの人々にとって新たな才能や感性と出会える場となるよう毎年度ごとに異なるプログラムの展開に取り組んでいます。
8回目を数える今回は、公募により選考された映画監督・美術家・文筆家の鈴木史と、ビジュアルアーティストの工藤玲那をご紹介いたします。

ウェブサイトより)

鈴木史 個展「Miss. Arkadin」

鈴木は大学在学中から自主映画の制作を始め、現在は映画と映像インスタレーションの制作を行っています。自身の経験に深く根ざしたジェンダーへの意識に基づき、社会的に多くの人々とは異なるとされる自身の存在への理解を求めるその作品は、ジェンダーにまつわる思考を喚起します。

本展では「見られること」をコンセプトに、Miss. Arkadin(ミス・アーカディン)という名の女性を仮に自身が演じ、パーソナルな事柄も含まれる、身の回りの人物との会話風景をもとに作品化。自身のルーツを辿り過去を見つめ、自身が何者であるかを問い直します。本展が、ジェンダーに関する認識が決して他人事ではないものとして考えるきっかけとなることを願います。

<鈴木史監督作品上映会+トークイベント小田原のどか×鈴木史>
日時|2022年7月17日(日)14:00開演/13:30受付
会場|遊ホール(塩竈市本町1-1 壱番館5階)
参加費|一般=1,000円/大学生・高校生=800円/メンバーシップ会員500円 /中学生以下=無料
*詳細はこちらをご覧ください。

工藤玲那 個展「アンパブリック マザー アンド チャイルド」

工藤は絵画や陶芸をはじめ、あらゆる表現媒体を介した作品を制作し、各地に滞在しながら活動しています。各地での出会いや個人的な記憶、経験などをもとに柔軟な好奇心から生まれる作品は、自己と他者、ものごとの隙間に生じる言いようのない混沌を探り、固定化された意識や概念を根底から解きほぐそうとする試 みとも言えます。

本展では塩竈に伝わる「母子石」*を題材に、作家自身の母との共同制作を行います。工藤の母・リャンさんは中国出身であり、現在は移動販売を行うなど、料理を生業としてきました。日本人にも馴染む味へと変化していったリャンさんの料理には、文化の違いを超えた味のグラデーションがあったといいます。工藤が最もリャンさんのルーツを感じる「料理」を題材と した共同制作を通じて、家族、ルーツとは何か、普遍的なテーマについて問い直します。

<ギャラリートーク 鈴木史・工藤玲那>
日時|2022年7月16日(土)10:30
会場|企画展示室
参加費|*要展示観覧料。要予約(定員15名)
*詳細はこちらをご覧ください。

展覧会概要

会場
塩竈市杉村惇美術館 企画展示室
(宮城県塩竈市本町8番1号)
会期
2022年7月16日(土)~9月4日(日)
入場料
一般=500円
大学生・高校生=400円

中学生以下・メンバーシップ会員=無料
*詳細はこちらをご覧ください。

休館日
月曜日
開館時間
10:00~17:00(入館受付は16:30まで)
問い合わせ先
塩竈市杉村惇美術館
TEL:022-362-2555
主催
塩竈市杉村惇美術館
特別審査員
石倉敏明(人類学者・秋田公立美術大学大学院准教授)
小田原のどか(彫刻家・評論家・出版社代表)
三瀬夏之介(日本画家・東北芸術工科大学教授)
ウェブサイト
https://sugimurajun.shiomo.jp/youth-artist