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八木マリヨ・八木夕菜 『地殻を辿る』

最終更新日:2022年09月16日

八木マリヨは、地殻から生まれる巨大なエネルギーの流れを掴みとり、人間存在が環境とひとつになるような造形を探究してきた環境芸術家である。「縄ロジイ」のシリーズは、縄の撚りが多様な生命の拠り合わせを示唆し、彼女の代表作として知られている。

今回は地球の創生に関わる鉄を材に選び、地球生命と人間の未來の道筋を探究する新作を発表する。八木夕菜は、生命の営みの儚さや豊かさを紡ぐ「種覚ゆ」のシリーズや、時間の流れや光の軌跡を可視化した写真作品など、優れた視点で自然と対峙する表現に取り組んでいる。最新作は地面を敷き写すシリーズで、悠久の時を経た地球の表情の現在形とでもいうようなものになる。

「地殻を辿る」は、2人の作品の相乗によって、大いなるエネルギーの生まれるコスモロジーの空間を都市の中に創出する展覧会である。

黒澤浩美(金沢21世紀美術館チーフ・キュレーター)

ウェブサイトより)

作品画像:八木マリヨ「鉄の惑星─東経110度 北緯50度地点 2022年」2022年鉄鋼一般構造用圧延鋼材料S400 41x120x235cm 八木マリヨ「鉄の惑星─東経110度 北緯50度地点 2000万年後」2022年鉄鋼一般構造用圧延鋼材SS400 65x100x85cm

プロフィール

八木 マリヨ 環境芸術家

イサムノグチに師事。ユニークな NAWALOGY 哲学を創始。近年、EURIADE 人権財団「OUR EARTH」に紹介され世界で注目を浴びている。

先駆的ソーシャルエイドアート NAWALOGY でアナハイム大学人文学名誉博士号取得。地球、生命の根源を問うアースワークやパブリックアートを世界各地で展開。ローザンヌビエンナーレ、パラレルドクメンタカッセル、アイルランド彫刻シンポジウム、ヴェニスビエンナーレ(GOTIKA エルミタージュ&ベレンゴ)ミラノ・フルクサスなど出品、受賞多数。

八木 夕菜 現代美術家

2004年ニューヨーク・パーソンズ美術大学建築学部卒業。現在は京都を拠点に活動。視覚を揺さぶる平面や立体作品、インスタレーションを用い、「見る」という行為の体験を通して物事の真理を追求する。

主な展覧会に、Pola Museum Annex 銀座「NOWHERE」(2018)、「BLANC/BLACK」(2019)、KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭「種覚ゆ/The Records of Seeds」(2021) 、√K Contemporary「視/覚の偏/遍在」(2022)など。主な受賞に「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」ポートフォリオ・レビュー 最優秀 ハッセルブラッド賞(2016)受賞、パリ国際現代写真アートフェア、FOTOFEVER (2017) 招待作家として選出。金沢21世紀美術館に作品所蔵(2022)

先駆的ソーシャルエイドアート NAWALOGY でアナハイム大学人文学名誉博士号取得。地球、生命の根源を問うアースワークやパブリックアートを世界各地で展開。ローザンヌビエンナーレ、パラレルドクメンタカッセル、アイルランド彫刻シンポジウム、ヴェニスビエンナーレ(GOTIKA エルミタージュ&ベレンゴ)ミラノ・フルクサスなど出品、受賞多数。

展覧会概要

会場
ポーラ ミュージアム アネックス
(東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3F)
会期
2022年9月16日(金)〜10月23日(日)
入場料
無料
開館時間
11:00〜19:00(入場は18:30まで)
問い合わせ先
ポーラ ミュージアム アネックス
TEL:050-5541-8600
ウェブサイト
https://www.po-holdings.co.jp/m-annex/exhibition/index.html