アートフラッシュニュース
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1/12 Don't Follow the Wind: 小泉明郎+ノン・ビジターセンター
最終更新日:2022年09月26日
Don't Follow the Windは、日本の東京電力福島第一原子力発電所を囲む帰還困難区域内で2015年3月11日に始まった国際展です。展覧会は継続的に開催されていますが、帰還困難区域は一般人の立入りが制限されていたため、これまでアクセスすることは出来ませんでした。震災から10年以上が経過し、2022年8月には双葉町の一部地域で、住民の方々が再び住めるよう、避難指示が解除されました。このエリアには、小泉明郎によるサイトスペシフィックな作品とともに解体された「Don't Follow the Wind」の会場跡地があります。2022年10月末には、その跡地にアーティストが作品を再制作するとともに内容を追加し、17日間公開する予定です。これは、『Don't Follow the Wind』の12組のアーティストプロジェクトのうち、一般公開される最初のプロジェクトです。区域内の他の作品がいつ鑑賞可能になるかは不明です。
アーティスト小泉明郎のビデオインスタレーションとサウンドワークは、故郷を追われることの意味と、故郷に帰るか帰らないかの選択の難しさについての複雑な想像を中心に据えています。小泉の作品は、一人の住民が故郷や土地から長く離れることによって生じる無数の感情を探求しています。このサウンド作品は、この地域の復興と修復によって激変した景観の、今では目に見えない歴史を共有するものです。また、草木や花といった人間以外の存在をめぐる"音の旅"は、過去10数年間におけるこの地域の著しい変化を示しています。
キュラトリアル・コレクティブによる「ノン・ビジターセンター」では、住人、人間以外の住民たち、科学者がこの変化した風景で形成した経験と新しい知識のタペストリーを紡ぎます。インタビューの言葉や、イノシシ、テン、シカ、サルなど、この地域に今も暮らす人間以外の生き物たちの新しいイメージは、この地帯に存在する新しい生活と未来への可能性を示そうとします。
Don't Follow the Wind: キュラトリアル・コレクティブ
Chim↑Pom from Smappa!Group [発案者], 窪田研二、ジェイソン・ウェイト、エヴァ&フランコ・マッテス
Don’t Follow the Wind: 解除がされていない他会場に参加しているアーティスト
艾未未(アイ・ウェイウェイ)、Chim↑Pom from Smappa!Group、グランギニョル未来、ニコラス・ハーシュ&ホルヘ・オテロ=パイロス、エヴァ&フランコ・マッテス、宮永愛子、アーメット・ユーグ、トレヴァー・パグレン、タリン・サイモン、竹川宣彰、竹内公太
Don't Follow the Wind 実行委員会
Chim↑Pom from Smappa!Group(アーティスト)、藤城里香(無人島プロダクションディレクター)、窪田研二(キュレーター)、緑川雄太郎(アートディレクター)、椹木野衣(美術批評)、竹内公太(アーティスト)、ジェイソン・ウェイト(キュレーター)、山本裕子(ANOMALYディレクター)
開催概要
- 会場
- 福島県双葉町内の会場(チケット予約後にお送りする場所案内をご参照ください)
*会期中、会場付近でMOCAF STOREを営業しています。
*除染情報や放射線量の状況を知りたい方は、自治体にお問い合わせください。(JR双葉駅前に双葉町役場があります)
*JR双葉駅前に公共駐車場があります。 - 会期
- 2022年10月22日~12月4日の土・日・祝祭日 ・開館日。
10月22日、23日、29日、30日、11月3日、5日、6日、12日、13日、19日、20日、23日、26日、27日、12月3日、4日 - 入場料
- 今回の1会場:1,000円
全会場入場チケット:6,000円(他会場の開催日時は制限解除後にお知らせします)
*すでに前売り券をお持ちの方は、オンライン予約が必要です。チケット予約後、ご登録のメールアドレスに会場案内などの情報をお送りします。
*詳細はこちら - 開館時間
- 10:30~17:30(最終受付は17:00まで)
- ウェブサイト
- http://dontfollowthewind.info