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Articulation ─区切りと生成─

最終更新日:2022年10月20日

Articulationは「分節化」と訳されることがあります。骨の関節や竹の節のように、それは分けつつ接続することを意味します。美術作品として形にすること、あるいは言葉として表現することは、流動的な世界に一つの区切りを入れることです。しかしそれは、わかりやすく分類して「わかったことにする」ためにではなく、いったん区切ることで、そこから新たな思考を生み出していくためにです。

私たちはあらゆるものを区切りながら生きています。美術もさまざまなものと区切られているように見えます。美術は感性的なものであって理論的なものではない、美術は虚構であって現実ではない、美術は感覚で理解するものであって研究するものではない…。確かにそうなのかもしれません。しかしそうして区切るのは、「美術とはこういうものである」と決めてしまうためではなく、むしろそのようにして区切ることで生じてくる違和感、「本当にそのように区切ることはできるのか?」という問いから、新たな見方が生まれていきます。

本展覧会は、美術作品の展示です(という区切り方をしています)。しかし同時に、美術の表現とは何か、作品を展示するとはどういうことかということを、そのように区切ることでまた考えていこうとする探究のプロセスでもあります。展示することは一つの区切りですが、それは終わりではなく問いの生成へとつながります。終わらない探究の現時点での姿としてご高覧いただければ幸いです。

ウェブサイトより)

出品アーティスト

<前期・後期出品作家>
生井亮司/藤原彩人[ゲスト出品]

 

<前期出品作家>
三好風太/竹本悠大郎/さかいともみ/岩本彩花/長島さと子/飯塚純

 

<後期出品作家>
石黒芙美代/菊池匠/南雲まき/山本玲央/橋本大輔/櫻井あすみ

 

関連プログラム

(1)出品アーティストによるギャラリートーク

日時|(前期)11月20日(日)14:00〜(後期)12月18日(日)14:00〜
会場|企画展示室
定員|各回15名 *要当日観覧券
申し込み|車屋美術館(TEL:0285-41-0968)先着順*10/1から受付開始

(2)シンポジウム「アーティストは何を探究しているのか」

日時|11月23日(水)14:00~16:00
会場|小山市立博物館 視聴覚室
パネリスト|冨井大裕(美術家、武蔵野美術大学教授)、藤原彩人、生井亮司、小松佳代子
定員|30名*参加無料
申し込み|車屋美術館(TEL:0285-41-0968)先着順*10/1から受付開始

(3)ワークショップ「モノが作品になるときー芸術家と作品のあいだを旅するワークショップ」

日時|11月23日(水)10:00~12:00
会場|小山市立博物館 視聴覚室
企画|竹丸草子(長岡造形大学大学院博士課程3年)
定員|15名(対象年齢:中学生以上)*参加無料
申し込み|車屋美術館(TEL:0285-41-0968)先着順*10/1から受付開始

展覧会概要

会場
小山市立車屋美術館
(栃木県小山市乙女3-10-34)
会期
前期:2022年10月22日(土)~11月20日(日)
後期:2022年11月23日(水・祝)~12月18日(日)
入場料
一般=500円、大高生=300円、中学生・義務教育学校生以下=無料 

*小川家住宅入館料を含みます
*無料公開日:11/3(木・祝)、11/23(水・祝)
休館日
毎週月曜日、10/28(金)、11/4(金)、22(火)、24(木)、25日(金)
開館時間
9:00〜17:00 
*小川家住宅:9:00〜16:00(15:30までの入館をお勧めします)
問い合わせ先
車屋美術館
TEL:0285-41-0968
主催
小山市立車屋美術館
企画監修
生井亮司(彫刻家・武蔵野大学教授)/小松佳代子(長岡造形大学教授)
ウェブサイト
https://www.city.oyama.tochigi.jp/site/kurumayamuseum/264601.html