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恵比寿映像祭2023「テクノロジー? Technology?」(シンポジウム)

最終更新日:2023年02月16日

恵比寿映像祭では、映像という言葉を限定的に用いるのではなく、映像をめぐる様々な選択肢に目をむけ、多様化する映像表現と映像受容の在り方を、あらためて問い直してきました。芸術と映像が人にもたらしうるオルタナティヴな価値観(ヴィジョンズ)の生成を促し、存続させていくためのプラットフォームとして、発信を続けています。毎回、テーマや「映像とは何か」という問いを投げかけながら、国内外の映像表現を紹介してきた10年以上の歳月のなかで、映像を取り巻く状況は大きく変化してきました。

このような映像をめぐる社会状況の変化のなかで、「映像とは何か」という問いを引き続き深めていくために、15回目を迎える恵比寿映像祭2023からは、「コミッション・プロジェクト」をはじめとする、いくつかの新たな試みを開始することで、継続的なプラットフォームとしての映像祭の役割をさらに強化していきたいと思います。

ウェブサイトより)

総合テーマについて「テクノロジー?|Technology?」

私たちが日常目にする映像技術である、写真、映画、ヴィデオやアニメーション。これら映像表現のテクノロジーは、19世紀以降、大きく発展し、今日では高解像度のイメージや、より長時間の映像を処理することができるようになりました。映像技術は、より高精細で、より情報量の多いイメージを作ることを目指して発展してきたと言っても良いかもしれません。

技術には、一般化されて広く共有され、定着していくという側面がありますが、共有されるための規範は、誰が、いつ、どのように決めるのでしょうか?今当たり前に見ている高精細の映像が、100年後にどのようなリアリティとして受け止められるのかは誰も予測できません。歴史を振り返ったとき、技術が思いがけない要素として働いていた、ということを発見することがあります。例えば、高解像度の映像の中に、あえて手作りの感触を含めることで、臨場感を高めるなど、時にアーティストの表現は、そうした技術の対話の中から生み出され、思いもよらない発見をする可能性を持っています。

恵比寿映像祭2023では、「テクノロジー?」というテーマを通して、多種多様な映像表現の実践を検証し、アートと技術との対話の可能性を考察していきます。

参加アーティスト

*詳細はこちらをご覧ください。

シンポジウム

「コミッション・プロジェクト─委嘱制作と映像作品の可能性」
日時|2月17日(金)18:00〜20:30[予定]
会場|東京都写真美術館1Fホール(定員190名)
料金|無料
*参加方法:整理券が必要です。整理券は当日10時から1Fホール受付にて配布を開始いたします。
[パネリスト]
沖啓介(メディア・アーティスト、東京造形大学特任教授)、斉藤綾子 (映画研究者、明治学院大学教授)、レオナルド・バルトロメウス(山口情報芸術センター [YCAM] 、 Gudskul Ekosistem キュレーター)、メー・アーダードン・インカワニット (映画・メディア研究者、キュレーター、ウェストミンスター大学教授)
[モデレーター]
田坂博子(恵比寿映像祭キュレーター 、 東京都写真美術館学芸員)

*詳細はこちらをご覧ください。

開催概要

会場
東京都写真美術館、恵比寿ガーデンプレイス センター広場、地域連携各所ほか
会期
2023年2月3日(金)~2月19日(日)《15日間》
*コミッション・プロジェクト展示(3F展示室)のみ3月26日(日)まで
入場料
無料
休館日
月曜休館
開館時間
10:00~20:00(最終日は18:00まで)
*2月21日~3月26日(コミッション・プロジェクト展示)は10:00~18:00/木・金は20:00まで
*入館は閉館の30分前まで
問い合わせ先
TEL:03-3280-0099(代表)
主催
東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団、東京都写真美術館、日本経済新聞社
スタッフ
企画統括|田坂博子
キュレーター|田坂博子、伊藤貴弘、多田かおり、遠藤みゆき、藤村里美
企画協力|岡村恵子(東京都現代美術館)
アシスタント・キュレーター|大﨑千野、小林麻衣子、山﨑香穂
*詳細はこちらをご覧ください。

ウェブサイト
https://www.yebizo.com/jp/