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札本彩子「Replicant ─食卓のかたち─」

最終更新日:2023年04月12日

永遠に朽ちることがない食品サンプルの持つ神秘性に魅了され、創作をつづける現代美術作家、札本彩子。札本の作品は食品サンプル従来の蝋で作るものではなく、樹脂粘土を扱い独自のアレンジを加えたモデリング技法です。現代の経済構造を背景とした「食」をテーマとし、そこにアイロニカルな性格を忍ばせた彼女の作品は、日本人特有の「食」に対する精神性を撫で、鑑賞者との間に不思議な緊張関係をもたらします。

『食品工場やフードデリバリーで働く経験をもとに、現代の食を考察しています。これまで食卓にのぼらないまま廃棄される食品の状況を目の当たりにしてきました。消えゆく食品のレプリカを制作することは、食の記憶の再現であり、同時に私を取り巻く食の状況の整理でもあります』札本彩子

現代性や通俗性を帯びた彼女の作品は鑑賞者の“いつか”の記憶を呼び起こし、社会への問いかけや現代人の食への関わり方について見る者に語りかけます。

ウェブサイトより)

札本彩子

山口県宇部市生まれ。
2014年 京都精華大学 芸術学部 造形学科卒業。
主な展覧会に、ALL NIGHT HAPS 2017 前期「日々のたく わえ」#4 Last night meal (HAPS、京都、2017)、Black Box(KUNST ARZT、京都、2020)、食と現代美術vol.8『アートと食と街』(BankART1929、横浜、2021)、京都府 新鋭選抜展(京都文化博物館、2022)、ととのう温泉 美術館(三谷温泉周辺、愛知、2023)などがある。

展覧会概要

会場
東御市梅野記念絵画館 ふれあい館
(長野県東御市八重原935-1 芸術むら公園)
会期
2023年4月8日(土)〜6月11日(日)
入場料
一般=500円
*中学生以下無料
休館日
月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
開館時間
9:30〜17:00(最終入場16:30)
問い合わせ先
東御市梅野記念絵画館・ふれあい館
TEL:0268-61-6161
ウェブサイト
https://www.umenokinen.com