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寺山修司没後40年 特別企画展2023 vol.1「手紙魔 寺山修司」

最終更新日:2023年06月21日

中学・高校時代、実母と遠く離れて暮らした寺山にとって、母は手紙のなかの人でした。十代半ばから青年期にかけて続いた恩師との文通、全国の高校生俳人たちとの交流、売れっ子女優だった九條映子へのラブレター、晩年に発行していた「ニュースレター」など、膨大な数の手紙を書いています。極めつけは海外から自分自身に出した葉書。寺山は筋金入りの手紙魔でした。

他にも、『盲人書簡』と題した演劇や郵便を使った『書簡演劇』という演目、絵葉書に擬態させた写真作品群など、しばしば手紙をテーマに創作しました。谷川俊太郎さんと映像で交わした往復書簡、『ビデオ・レター』という最晩年の作品もあります。


近年、当館に寄せられる寄贈資料の大半は、寺山が送った手紙です。生前の寺山が書き送り、あちこちに散らばっている手紙が、没後40年を経た今、“配達”されてくるのです。海外から東京の自分宛てに手紙を書き、「アリバイづくり」を行っていた寺山。彼はまだこの世界のどこかにいて、気まぐれに手紙を送ってくる、そんな錯覚を覚えます。

みんなが行ってしまったら わたしは一人で手紙を書こう

言葉のキャッチボール、対話を大事にした寺山の創作の真髄がここにあります。

ウェブサイトより)

展覧会概要

会場
三沢市寺山修司記念館エキジビットホール
(青森県三沢市三沢淋代平116-2955)
会期
2023年4月18日(火)~10月29日(日)
入場料
一般=550円(常設展330円+企画展220円)

高大生=110円
小中学生=60円
*土曜日は、小中学生無料
休館日
月曜(祝日の場合は翌日)

*会期中の月曜のうち、7/17、8/7・14・21、9/18、10/9は開館

 7/18、9/19、10/10は火曜ですが振替で閉館します。
開館時間
9:00〜17:00(入館は16:30まで)
問い合わせ先
三沢市寺山修司記念館
TEL:0176-59-3434
ウェブサイト
https://www.terayamaworld.com/foyer/