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モノクローム 描くこと
最終更新日:2023年07月05日
描くという行為には、形があることも、形がないこともあります。道具をつかい、線や面で形を描くことも、心の中にイメージを思い描くことも、どちらも「えがく」と言うように、この言葉が表す行為には広がりがあります。一方、モノクロームと言うと、単色やグラデーションによる表現が思い浮かびます。しかし、色が限られていたとしても、表現の多様さが失われることはありません。白黒のモノクロームに限ってみても、画材や描き手の違いから、作品には無限に違いが生まれます。白から黒への変化の中には様々な幅のグラデーションがあり、真っ白や真っ黒に見える時でも、僅かな色味の差が美しい陰影をもたらし、わたしたちの記憶の中にあるイメージを誘い出します。モノクロームは、シンプルだからこそ奥深く魅力的です。
本展では、モノクロームの限られた色の中で描かれる独自の世界観に注目し、木炭やペン、ニードルなどの画材や道具を用いて対象を描き出したり、針金など描画には用いられることの少ない素材で形づくられたりする作品や、記された言葉や記号によってイメージが立ち現れてくる作品を紹介します。条件を絞ることで強いコントラストをもって見えてくる様々な表現から、描くことの意味をどこまで広く深く探ることができるでしょうか。作品を前に、わたしたちの心の中へ豊かな創造と想像の世界を思い描くことからはじめてみたいと思います。
関連イベント
ドローイング+トーク「おんがくが みえる、きこえる絵とその物語」
「モノクローム 描くこと」出展作家・西岡弘治さんの作品の魅力を、ドローイングの公開制作とトークでご紹介します。
日時|2023年7月28日(金)*手話通訳付き
会場|東京都渋谷公園通りギャラリー 展示室 1、2
入場料|無料 *申込不要、出入り自由
*詳細はこちらをご覧ください。
鑑賞会「みると話(わ)」
展示室で作品を囲み、会話を楽しみながらグループで鑑賞します。
日時|2023年8月28日(月)、9月12日(火)、9月13日(水)*9月13日(水)のみ、手話通訳付き
会場|東京都渋谷公園通りギャラリー 展示室 1、2
入場料|無料
定員|各回5名(事前申し込み・抽選制)
*詳細はこちらをご覧ください。
アーティスト・トーク たぬきだshin
「モノクローム 描くこと」出展作家・たぬきだshinさんにお話をお聞きします。
日時|2023年9月8日(金)*手話通訳付き
会場|東京都渋谷公園通りギャラリー 展示室 1、2
入場料|無料 *申込不要、出入り自由
*詳細はこちらをご覧ください。
展覧会概要
- 会場
- 東京都渋谷公園通りギャラリー 展示室 1、2
(東京都渋谷区神南1-19-8 渋谷区立勤労福祉会館1F) - 会期
- 2023年7月22日(土)~9月24日(日)
- 入場料
- 無料
- 休館日
- 月曜日(9/18を除く)、9/19(火)
- 開館時間
- 11:00〜19:00
*7月28日、8月4日、11日、18日、25日の金曜日は サマーナイトミュージアムにつき21時まで開館 - 主催
- (公財)東京都歴史文化財団 東京都現代美術館 東京都渋谷公園通りギャラリー
- 出展作家
- 岡元俊雄、高橋和彦、たぬきだshin、西岡弘治、平瀬敏裕、堀口好輝、吉川敏明
- ウェブサイト
- https://inclusion-art.jp/archive/exhibition/2023/20230722-176.html