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第31回 林忠彦賞受賞記念写真展 新田樹「Sakhalin」

最終更新日:2023年08月23日

日露戦争後の1905年から第二次世界大戦終結の1945年8月までの間、日本が北緯50度以南を統治していた現在のロシア・サハリン(樺太)。かつて労働者として樺太へ渡り、日本の統治が終わりを告げたのちも、彼の地に生きる人々がいます。写真家・新田樹(福島県出身。1967-)は1996年に初めて当地を訪れ、日本語を話すサハリン残留韓国・朝鮮・日本人の女性たちと出会います。時代に翻弄されながらひたむきに生きる人々に強く惹きつけられるも、彼女たちにカメラをむけることにためらいを覚え、新田は一度サハリンを離れます。しかし2010年再びサハリンを訪れ、以後何度も丁寧な取材を重ねながら写真を撮り始めます。「彼女たちとの会話の中でふと立ち現れる情景を、現在の光を集めてうつしだすことができれば…」と語る新田は、人々との交流の足跡を写真集『Sakhalin(サハリン)』(ミーシャズプレス)に綴ります。

同写真集は2023年第47回木村伊兵衛写真賞、第31回林忠彦賞を受賞します。三鷹市美術ギャラリーでは受賞記念として本展覧会を開催し、静謐な空気のなかに語られる言葉と、力を宿す精悍なまなざしが織りなす物語をお届けいたします。

ウェブサイトより)

新田樹

1967年福島県出身。東京工芸大学を卒業後、写真家・半沢克夫氏に師事する。1996年に独立。2023年3月、ロシア・サハリンに暮らすサハリン残留朝鮮・韓国・日本人の姿を収めた写真集『Sakhalin』(ミーシャズプレス)と写真展「続サハリン」(ニコンサロン・東京)で第47回木村伊兵衛写真賞と第31回林忠彦賞を受賞する。現在、三鷹市在住。

展覧会概要

会場
三鷹市美術ギャラリー 第1展示室
(東京都三鷹市下連雀3-35-1 CORAL5F)
会期
2023年8月29日(火)~9月3日(日)
入場料
無料
休館日
会期中無休
主催
三鷹市、(公財)三鷹市スポーツと文化財団
ウェブサイト
https://mitaka-sportsandculture.or.jp/gallery/event/20230829/