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創造の現場 ー映画と写真による芸術家の記録

最終更新日:2023年09月13日

1953年、アーティゾン美術館の前身となるブリヂストン美術館は映画委員会を発足しました。「美術映画シリーズ」と冠し、1964年までに61人の芸術家を取材して17本の記録映画を製作しました。これらは梅原龍三郎(1888-1986)や高村光太郎(1883-1956)、前田青邨(1885-1977)といった日本の芸術家たちの制作風景や日常の様子を記録した、大変貴重な映像資料です。プロジェクトの発案者は当館創設者石橋正二郎の長男、石橋幹一郎でした。映画委員会の委員長に就任した幹一郎は「本当に美術を愛し、理解に努力している人びとの助けとなり、また芸術の先達たちの動く肖像画を伝える」ことを念願し、事業を主導しました。その結果、1950年代に盛んになる美術映画において特に近代美術の分野で先駆的な役割を果たし、イタリアの国際映画祭で受賞するなど国内外で評価を得ました。

また、近年当館は現代美術の現場を記録し続けた写真家、安齊重男(1939-2020)の作品を収集しています。安齊は自らを現代美術の伴走者と称し、1970年代からアーティストのポートレイトや、一過性のインスタレーション、パフォーマンスなどの撮影を手がけてきました。本展では「美術映画シリーズ」の全貌をご紹介するとともに、その取材対象となった芸術家たちによる作品、そして安齊による写真作品を展観します。当館のコレクションに国内の美術館からの借用作品を加えた約80点で構成します。「美術映画シリーズ」と安齊作品とを並列することで、日本の近現代美術の制作現場を概観することにもなるでしょう。「創造の現場」を捉えた映画と作品の魅力をお楽しみください。

ウェブサイトより)

展覧会概要

会場
アーティゾン美術館 5階展示室
(東京都中央区京橋1-7-2)
会期
2023年9月9日(土) 〜11月19日(日)
入場料
日時指定予約制
一般=1200円(ウェブ予約)、1500円(窓口販売)
大学生・専門学生・高校生=無料 *要ウェブ予約
*中学生以下、障がい者およびその介護者は無料(予約不要)
*詳細はこちらをご覧ください。

休館日
月曜日(9/18、10/9は開館)、9/19、10/10
開館時間
10:00〜18:00(11月3日を除く金曜日は20:00まで)
*入館は閉館の30分前まで
問い合わせ先
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
主催
公益財団法人石橋財団アーティゾン美術館
ウェブサイト
https://www.artizon.museum/exhibition_sp/from_the_scene_of_creation/