アートフラッシュニュース
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NACT View 03 渡辺篤(アイムヒア プロジェクト) 私はフリーハグが嫌い
最終更新日:2023年09月26日
国立新美術館では2022年より新規事業として美術館のパブリックスペースを使った小企画シリーズ「NACT View」を開始しました。黒川紀章氏が設計した建築は、スペクタクルでありつつ、細部にまで意匠が凝らされています。多くの人が憩い、通り抜ける広場のようなパブリックスペースで、多くの皆さまに楽しんでいただけるよう、若手から中堅の美術家、デザイナー、建築家、映像作家を招聘し、現代の多様な表現をご紹介します。
第3回は、自身も元当事者であるひきこもりにまつわる課題に向き合い、当事者との協働プロセスに重点を置き、社会に直接的な働きかけを行う活動家でもある渡辺篤(わたなべ・あつし、1978生まれ)が2021年から継続的に行っているプロジェクト「私はフリーハグが嫌い」に関連するインスタレーションと映像作品を展示します。
孤立を感じる人の声に耳を傾け、自身の経験を背景に当事者とともに作り上げる渡辺(アイムヒア プロジェクト)の作品は、ここにいない誰かの存在に気づきを与え、遠くにいる誰かに対してどのような想像を働かせるかという問いへとつながります。同時に、それは、美術館を訪れることができる鑑賞者が、その場に来ることが困難な他者と向き合う一つの機会となるでしょう。
*2018年より渡辺はひきこもりの当事者や孤立感を感じている人と協働して作品を制作する「アイムヒア プロジェクト」を展開。渡辺の呼びかけによって集まる人々と共に作り上げる作品に関しては、作家名は「渡辺篤(アイムヒア プロジェクト)」となります。
渡辺篤
1978 年、神奈川県生まれ。2009 年東京藝術大学大学院修了。
大学在学時より社会的事象やそれらを取り巻く状況を批評的に捉え、プロジェクト形式の作品として発表している。 作品の発表以外ではメディア出演や執筆、シンポジウム登壇なども多い。近年の主な展覧会は「あ、共感とかじゃなくて。」(グループ展/東京都現代美術館、2023年)、国際芸術祭「あいち2022」(グループ展/愛知芸術文化センター)、「瀬戸内国際芸術祭2022」(グループ展/香川)、「同じ月を見た日」(個展/R16 studio、神奈川、2021年)、“2020Asia Project-Looking for Another Family” (グループ展/国立現代美術館、韓国)など。
https://www.atsushi-watanabe.jp
展覧会概要
- 会場
- 国立新美術館 1Fロビーほか
(東京都港区六本木7-22-2) - 会期
- 2023年9月13日(水)~12月25日(月)
- 入場料
- 無料
- 休館日
- 毎週火曜日
- 開館時間
- 美術館の開館時間に準ずる
*詳細はこちらをご覧ください。 - 問い合わせ先
- 国立新美術館
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル) - 主催
- 国立新美術館
- ウェブサイト
- https://www.nact.jp/exhibition_special/2023/nactview-03/