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再現場

最終更新日:2023年11月09日

広島市現代美術館は2020年末より23年3月にかけて、改修工事のための長期休館に入り、2023年3月18日にリニューアルオープンを迎えました。

この休館期間中、私たちは、アーティストや美術関係者にとどまらず、近隣の方々や団体、施設の協力を得ながら、館外のスペースやSNSをはじめとした様々な場所や媒体の利用を通して、開館時とは異なる活動の場やあり方を模索し、新たな展開の可能性を探ってきました。

本展では、それらの活動の中から、休館中の活動拠点「鶴見分室101」、工事現場の仮囲いを活用したプロジェクト、収蔵作品を題材とした漫画連載「美術は静かに無題さんに語りかける。」、SNSによる投稿「#ゲンビの工事日記」といった、長期にわたる試みを振り返ります。また、そうした拠点や展示に関連したイベントやワークショップなどを展覧会会期中に随時実施し、休館中に開催したイベント、開催したかったが実現しなかったイベントを展開していく場を作り出していきます。

なお、本展のタイトル「再現場」は本来、開催を予定しながらも中止となった展覧会のためのものとして、出品予定だったアーティスト・グループ、ヒスロムより提起されたものです。ところがそれは、ひとつのプロジェクトにとどまらず、休館中の試みを経て活動を再開させた館全体について言い当てる言葉でもありました。長期休館を経て、展示室という私たちにとって馴染み深い現場が戻ってきたこと。また、それと同時に、美術館という場がそれ以外の場所で立ち上げられた活動や創作をいきいきと再演させる、再現の場にもなりえること。こうした、シンプルでありながらも、重要な指摘を含み持つ言葉を頼りに、美術館のこれからについて考える試みとします。

ウェブサイトより)

◯鶴見分室101|原田裕規、毒山凡太朗、飯川雄大、田中功起
 ・第2三沢コーポ オープン・デイ2023冬
  日時|2023年11月12日(日) 13:00–17:00
  住所|広島市中区鶴見町9-10

◯美術は静かに無題さんに語りかける。|西島大介、ヘンリー・ムーア、オノ・ヨーコ、河原温、モナ・ハトゥム、石内都、殿敷侃

◯#ゲンビの工事日記

◯仮囲い活用プロジェクト|横山裕一、西島大介


図版:再現場ポスター


関連イベント

村上友重、黒田大スケと学ぶ ヒロシマイトの基礎知識と応用?

日時|11月11日(土) 14:00〜16:00
会場|展示室B-1(参加者多数の場合は別会場に移動)
登壇者|安東淳一(広島大学大学院先進理工系科学研究科教授/地球惑星システム学専攻)、村上友重(コレクション展2023-I出品作家)、黒田大スケ(コレクション展2023-I出品作家)
参加費|無料 *申込不要
*詳細はこちらをご覧ください。

展覧会概要

会場
広島市現代美術館 展示室B-1
(広島県広島市南区比治山公園1-1)
会期
2023年11月3日(金・祝)〜2024年3月17日(日)
入場料
無料
休館日
月曜日(ただし1/8、2/12は開館)、年末年始(12/27〜1/1)、1/9(火)、2/13(火)
開館時間
10:00〜17:00
*入場は閉館の30分前まで
主催
広島市現代美術館
ウェブサイト
https://www.hiroshima-moca.jp/exhibition/re_presentation_site