アートフラッシュニュース
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「現代ストレート写真」の系譜
最終更新日:2023年11月29日
2013年、MEMは牛腸茂雄没後30年の個展を開催いたしました。あれから10年、本展は牛腸没後40年を節目に改めて構想、企画されました。
牛腸の写真も含め当時議論されたコンポラ写真と呼ばれたスタイルや現象の正体は、何であったのか、そして、作品をそう呼ばれた当事者たちは、どういう考えを持って写真を撮っていたのでしょうか。牛腸らの、穏やかな目で身近な日常をストレートに捉えた写真は、体制批判と闘争を展開していた当時の評論家、写真家から厳しく批判されました。一方で、同時代的に同様の表現が多く生まれ、表現の拡散する今日にあっても共感を持ち脈々と受け継がれています。
本展は70年前後に一斉に興り注目された写真のスタイルが、ある時代桑沢デザイン研究所に在学した学生、助手、教師たちの不思議な縁がひとつのカタリストになって発展した背景を考察致します。
展示する写真家は、潮田登久子、牛腸茂雄、佐治嘉隆、関口正夫、三浦和人です。
関口は牛腸と『日々』という写真集を作りました。佐治嘉隆は牛腸とデザイン事務所を運営、三浦は今に至るまで牛腸の遺した作品の管理とプリント制作に携わっています。この四人の先輩でクラスで助手を務めていたのは、潮田登久子でした。石元泰博、大辻清司ら当時の教師の存在はさまざまな面で彼らの作品に影響を与えています。
第一部は、5人の写真家が主に桑沢デザイン研究所在学中に撮った写真、第二部は卒業以降の代表作をそれぞれ中心に展示致します。
本展に併せて、各作家(佐治嘉隆は妻の佐治いく子)、島尾伸三、飯沢耕太郎の文章と年表等資料を収録した展覧会図録を出版いたします。
関連イベント
第一部トークイベント
日時|12月9日(土)17:00〜18:30
会場|MEM(NADiff A/P/A/R/T 3階)
登壇|飯沢耕太郎(聞き手・石田克哉)
参加費|1200円
定員|20名(要予約)
*お申し込み、詳細についてはこちらをご覧ください。
第二部トークイベント
日時|1月27日(土) 17:00–18:30
会場|MEM(NADiff A/P/A/R/T 3階)
登壇|潮田登久子、佐治いく子、島尾伸三、関口正夫、三浦和人
参加費|1200円
定員|20名(要予約)
*お申し込み、詳細についてはこちらをご覧ください。
展覧会概要
- 会場
- MEM
(東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 3F) - 会期
- 第一部 2023年12月6日(水)〜12月24日(日)
第二部 2024年1月6日(土)〜1月28日(日) - 入場料
- 無料(トークイベントのみ有料)
- 開館時間
- 13:00〜19:00
*12月9日と、1月27日はトークイベントのため観覧は16:30まで - 問い合わせ先
- TEL:03-6459-3205
- 出展作家
- 潮田登久子、牛腸茂雄、佐治嘉隆、関口正夫、三浦和人
- 協力
- 株式会社コンタクト、佐治いく子、佐治香菜子、鈴木一成(桑沢デザイン研究所)、PGI
- ウェブサイト
- https://mem-inc.jp/2023/11/12/jsp_j/