アートフラッシュニュース
最新の情報は、各施設の公式ホームページなどでご確認ください。
シアターコモンズ'24
最終更新日:2024年01月30日
都市にあらたな「コモンズ(共有地)」を生み出すプロジェクト、シアターコモンズ。
第8回目となる今回は、VRパフォーマンス、演劇、映像上映など、都内各所にて開催!
シアターコモンズは、演劇の「共有知」を活用し、社会の「共有地」を生み出すプロジェクトです。日常生活や都市空間の中で「演劇をつかう」、すなわち演劇的な発想を活用することで、「来たるべき劇場/演劇」の形を提示することを目指しています。演劇的想像力によって、異質なものや複数の時間が交わり、日常を異化するような対話や発見をもたらす経験をアーティストとともに仕掛けていきます。
シアターコモンズ’24 開催にあたって
2024.1.25
いつもシアターコモンズに関心を寄せていただき、またさまざまな形でご支援・ご協力をいただき、誠にありがとうございます。 シアターコモンズは、2017年の創設以来、8ヵ年にわたり、ゲーテ・インスティトゥート東京、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ、台湾文化センター、オランダ王国大使館、NPO法人芸術公社の5団体が実行委員会を形成し、NPO法人芸術公社が事務局として企画運営を主体的に行なっております。
私たちシアターコモンズ実行委員会は国内外の同時代芸術の創造を通じて新しい価値を提示するフェスティバルとして、いかなる人間の尊厳と生命を傷つける暴力も許容しません。また、世界人権宣言に謳われている基本的人権と表現の自由を希求しつつ、異なる文化的背景や歴史の中で生じる制限についても、そこに生きる当事者たちの考えを尊重しながら、対話の場を開き続けてきました。私たちはその8年間で蓄積してきた、国内外のアーティストや観客、文化機関等との信頼関係を基盤とし、今後も一貫してその扉を開き続ける所存です。
現在、イスラエル・パレスチナ情勢に関連し、ドイツ国家が関与する文化機関へのボイコット運動が国際的に展開されていることは承知しております。私たちは、こうした声を非常に重く受け止めるとともに、1日も早い停戦と、この紛争によって苦しむすべての人々の救済と尊厳の回復を強く切望しています。今回のシアターコモンズの会場のひとつ、ゲーテ・インスティトゥート東京では、イラン出身のアーティスト、ナスタラン・ラザヴィ・コラーサーニのパフォーマンス上演と、コモンズ・フォーラム#1「複数の世界、歴史、物語―多声的芸術はいかに可能か?」が開催されます。私たちは、国家の政策と、個々のアーティストや文化機関の思想・方針を単純に同一視することなく、複雑なものを複雑なまま伝えることができる芸術の力を信じ、芸術を通じた対話と思考の場を開き続けます。
シアターコモンズ’24はこのような基本的な考えと方針のもと、本ウェブサイトで発表しております体制およびプログラムで開催いたします。お客さまにおかれましては、シアターコモンズの趣旨をご理解いただき、ぜひご参加いただけますと幸いです。
シアターコモンズ実行委員会
実行委員長 相馬千秋
アーティスト
アピチャッポン・ウィーラセタクン[タイ]「太陽との対話(VR)」
Q / 市原佐都子「弱法師」
サオダット・イズマイロボ[ウズベキスタン/フランス]「18,000の世界」ほか
ナスタラン・ラザヴィ・ホラーサーニ[イラン/オランダ]「Songs for No One ? 誰のためでもない歌」
関連プログラム
イム・ミヌク[韓国]「Hyper Yellow」(展覧会)、「S.O.S – 走れ神々」(パフォーマンス)など
ほか
*詳細はこちらをご覧ください。
- 会場
- 日本科学未来館(東京都江東区青海2-3-6 )、スパイラルホール(東京都港区南青山5-6-23 スパイラル3F)、東京日仏学院 エスパス・イマージュ(東京都新宿区市谷船河原町15 東京日仏学院 2F)、ゲーテ・インスティトゥート東京(東京都港区赤坂7-5-56)など東京都内各所
- 会期
- 2024年2月29日(木)〜3月12日(火)
各プログラムの上演・開催日時はこちらをご覧ください。 - 入場料
- 各プログラム、単券のみの販売となります。詳細はこちらをご覧ください。
- 主催
- シアターコモンズ実行委員会、台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター、ゲーテ・インスティトゥート東京、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、オランダ王国大使館 、特定非営利活動法人 芸術公社
- シアターコモンズ実行委員会
- 委員長:相馬千秋(特定非営利活動法人芸術公社 代表理事)
副委員長:王淑芳(台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター長)
委員:ペーター・アンダース(ゲーテ・インスティトゥート東京 所長)
委員:サンソン・シルヴァン(在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ 文化担当官)
委員:バス・ヴァルクス(オランダ王国大使館 広報・政治・文化部 副部長)
委員:大舘奈津子(特定非営利活動法人芸術公社 理事)
監事:須田洋平(弁護士) - ウェブサイト
- https://theatercommons.tokyo/
- 関連記事
Q『弱法師』|高嶋慈:artscapeレビュー(2023年10月15日号)
Q『弱法師』|山﨑健太:artscapeレビュー(2023年10月01日号)
国際芸術祭「あいち2022」 アピチャッポン・ウィーラセタクン『太陽との対話(VR)』|高嶋慈:artscapeレビュー(2022年11月01日号)