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ジョナス・メカス「われわれは理想主義者でなければならない - Be idealistic -」

最終更新日:2024年02月27日

グラフィックデザイナー・粟津潔の住まいであり仕事場だった「粟津邸」でジョナス・メカス展を開催します。  

「なぜこの場所で、この展示を?」と疑問に思われた方もいるかもしれません。しかし粟津邸の周辺には、メカスをめぐる不思議な縁がいくつも渦巻いています。

粟津邸が竣工された1972年、メカスは映画『リトアニアへの旅の追憶』を発表し、その日本版ポスターを手がけたのが粟津潔でした。数年後、粟津邸からアメリカへと発った潔の息子・ケンはニューヨークで『メカスの難民日記』翻訳者の飯村昭子と出会い、現在まで交流を続けています。また『メカスの映画日記』装丁を手がけた編集者・植田実と「粟津邸」設計者の原広司、作品貸し出し元のギャラリー「ときの忘れもの」の間にも、深い交友関係があるといいます。

そして何より、「非力な友人たち」を傷つける相手に徹底的に抗議しながら世界の美しい側面に目を向け続けたジョナス・メカスと、米軍の軍事演習によって漁場を奪われた漁民たちの反対闘争ポスター《海を返せ》でデビューし、常に民衆の側に立たんとした粟津潔の試みからは、遠くない精神性を感じとることができます。

本展では、ジョナス・メカスによる写真、シルクスクリーン作品約15点に加え、粟津潔作品と関連資料を紹介いたします。会期中はイベントも予定しておりますので、この機会にぜひ足をお運びください。

プレスリリースより

関連イベント

Screening [ 定員各25名、事前予約制 ]

ジョナス・メカス作品を16mmフィルムで上映します。

日時|3月16日(土)『リトアニアへの旅の追憶』1972年 87分。
3月17日(日)『いまだ失われざる楽園、あるいはウーナ3歳の年』1979年 90分
*両日17:00開場、18:00上映開始。
参加費|各回おひとり2,000円
*共に字幕なし、シナリオ資料を配布いたします。
*上映中、フィルム替えの時間がございますことを予めご了承ください。
*ご予約はこちらをご覧ください。

Live! [ 定員30名、事前予約制 ]

イルマ・オスノがケチュア語で歌う・・・故郷とは、記憶とは、そして「出会い」とは何か。旅をする音楽。 『粟津邸からアヤクーチョの 風が吹く』

日時|3月23日(土)14:00スタート(80分)
出演|イルマ・オスノ(歌)+笹久保伸(ギター)
参加費|各回おひとり3,000円
*ライブ実施中、通常料金でのご入場は受け付けておりません。ご理解いただけますと幸いです。
*ご予約はこちらをご覧ください。

展覧会概要

会場
粟津潔邸 AWAZU HOUSE
(神奈川県川崎市多摩区南生田1-5-24)
会期
2024年3月1日(金)~3月31日(日)
金・土・日曜のみオープン(計15日間)
入場料
1,000円
*現金のみ、予約不要
*イベント開催時は別料金
開館時間
11:00〜17:00
*イベント開催時は時間が変更になります
企画
KEN、k.k.dugong
ウェブサイト
https://www.instagram.com/ken_soul_ken/