1月28日(金)

シュポール/シュルファスの時代
 1/29-3/30
 東京都現代美術館

シュポール/シュルファスの時代

なぜいま「シュポール/シュルファス」なのかよくわからないが、まあ理由づけはいいとして、大きな空間がますます大きく感じてしまう展示だ。とはいえ、シュポール/シュルファスは一種の還元主義にもかかわらず、1点1点の作品が貧相でないところがさすがおフランス。ふところが深い。


MOTアニュアル2000「低温火傷」
 1/18-3/26
 東京都現代美術館

低温火傷

中村政人とホンマタカシは既知の作品、高島陽子と守章は未知の作家、木村太陽と平川典俊は既知の作家だが今回の作品は初めて見る。たとえば、守章は守雅章と守喜章という双子のユニット名で、作品はお互いのアイデンティティを確認する私的な探求だそうだ。また平川の風景写真は、すべて俯瞰した写真なのでなにかと思ったら、スイスの自殺現場(自殺者が最後に見たであろう風景)を撮ったものだという。これらは解説書を読まなければわかりようもない。確か、昨年の都知事選で野末陳平らが「無駄遣いのハコモノ」とやり玉に挙げたのが、前回のMOTアニュアル「ひそやかなラディカリズム」を開いていた東京都現代美術館だったはず。それに対して石原慎太郎だけが理解を示していたが、さて、彼らが今回これを見たらどういう反応を示すか、ぜひ聞いてみたい。