11月27日(金)
インド現代美術展
 ――神話を紡ぐ作家たち
 10/17−11/29 国際交流フォーラム

日本と同じく伝統文化の強い国では、新しいアートが育ちにくいのではと思っていたら、私生活、日常、社会批判、大衆文化、ジェンダーといった今日的テーマを扱う作品がずらりと並んでいた。今更ながらに、グローバル化された現代アートの威力を認識した次第。11月のアートスケープで取り上げた展覧会の他にも、「日韓現代美術展」などいわゆるマルティカルチュアリズムの標題のもとに語ることのできる展覧会が目立った。世界的な流行は措くとしても、マルティカルチュアリズムの問題は簡単に解決しない。それは、アイデンティティや多様性や差異を確認するだけで事足れりというわけではないのだ。

 

インド現代美術展 ――神話を紡ぐ作家たち