1月18日(月)ニューヨーク
Rendezvous
 10/16−1/24
 グッゲンハイム美術館

パリのポンピドゥ・センターの収蔵作品展は東京でも開かれたが、グッゲンハイム美術館の収蔵品と合わせて、モダンアートの歴史を辿り直すには最適かつ最強の展覧会を実現した。面白いのは、戦前では一致していたアートの評価が、戦後二つの美術館で分かれたのではないかと思えることだ。

ユダヤ映画祭
 1/17−1/27
 リンカーン・センター

映画のフェスティヴァルや特集はニューヨークのどこかでいつもやっている。今回もブラジル映画(MoMA)やフランス映画(グッゲンハイム)の特集、そしてユダヤ映画祭がリンカーン・センターで開かれていた。この日私が見たものは、「嘆きの壁」を取り上げた、『Man of the Wall: A documentary Mystery』(監督:ヘルツ・フランク、 セイモン・ヴィノクール、ヤコブ・スヴィルスキ)と『God@Heaven』(監督:ヨゼフ・ニューライト)の二本。それにしても、人間は何故かくも神を必要とするのだろうか。

 

ユダヤ映画祭パンフレット

ユダヤ映画祭パンフレット

 

アスター・プレイスのバーネス&ノーブル書店でベル・フックスのサイン会があると聞き立ち寄る。アフリカ系アメリカ人の作家のなかでトニ・モリスンと並んで人気のある彼女とあって店内は人だかりができていたが、新刊の自叙伝を朗読する声の詩的な響きと、質問を受け答えする時のユーモアたっぷりの気さくな語り口に魅了された。彼女は最後にクロス・クラス(人種や民族や階級を越えて)を強調していた。