2月28日(日)
国立博物館・美術館の
  「独立行政法人化」
 朝日新聞

朝日新聞の天声人語に、国立博物館・美術館などの「独立行政法人化」のことが採り上げられている。それによると、この「独法」は、88年にイギリスのサッチャー元首相が行なった行政サービス部門の「エージェンシー化」がお手本になっているらしい。ただし、博物館や美術館の「独法」化は、「サッチャー首相でさえ手をつけなかった」。確か大英博物館はじめ、イギリスの主だった博物館・美術館はいまだ入場無料のはず。「豊かな時間と自由な環境、経済的な余裕があってこそ学術研究や芸術、教育の花は開く。そこに『効率』を求めるとは、文化国家などと恥ずかしくていえない」と。その裏面には「『自由の女神』小渕首相が鑑賞」と題した囲み記事。首相は、東京国立博物館で公開されているドラクロワの「民衆を導く自由の女神」を見て、「『日本におけるフランス年』にふさわしい至宝といえる。日本から百済観音が行ったことと合わせてすばらしい美術品の交換ができた」と語ったという。首相は国立博物館で常時このような「すばらしい美術品の交換」をするつもりなのだろうか。それにしてもこの程度の感想しか述べられない(いや感想にすらなってない)オヤジが首相になる国だ、「国際的な笑い草」になったって仕方ねーよ。