4/3-5/30
原美術館
フェリックス・ゴンザレス=トレスの作品は、高度にコンセプチュアルなものなのになぜか何度でも見たくなる。キャンディによる「プラセボ」も、そして実際に見るのは初めての「パーフェクト・ラヴァーズ」もそうだ。たぶんそれはすでに亡い作者に対するセンチメンタルな感情によるものなのだろうが、ゴンザレス=トレスの作品だけは許せてしまう。もちろんブルース・ナウマンの「考えろ!」もすばらしい。"think"と繰り返し怒鳴るふたつのノイジーな声は、ときにずれ、ときに重なり、ほとんどミニマル・ミュージックとしても通用する。