豊田市美がコレクションしてきた作家たちの中から、7作家の作品26点を展示。ジェームズ・リー・バイヤース、ピーノ・パスカーリ、ブリンキー・パレルモ、ダニエル・ビュレン、イミ・クネーベル、ジュゼッペ・ペノーネ、トニー・クラッグの7人。この顔ぶれははっきりいって、80年代の南條史生−中村信夫−かんらん舎のラインナップではないか。だからどーだっつーわけでもねーが。
「ワーク・イン・プログレス」とは、川俣が始めたインスタレーションの新方式だ。これは1回限りのインスタレーションと違って、毎年数週間その場所を訪れ、住民とともに少しずつ組み立てていく「渡り鳥方式」。4、5年前からスイス、オランダで試み、日本でも福岡県田川市や新潟県妻有で実施中、豊田市でも始めることになった。そのプランニングの提示。この日は川俣の講演会も。
豊田からの帰りに名古屋に寄って、PHの生みの親(見捨てたという説もある)川俣や、在日キューバ人の正木基らと訪問。中区新栄にあるカノーヴァン周辺の町の変化を、この界隈に住む人たちから聞いた話をもとに、平面やレリーフに展開したインスタレーション。これまでの仕事をまとめた作品集もきれい。