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北海道エリア 吉崎元章
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 展覧会
   北のデザイン / 清水博子展 / 北海道内主要美術館の上半期展覧会
インフォメーション
   第5回札幌国際現代版画ビエンナーレ / クラフト全国公募展'99 札幌

 

Exhibition北のデザイン
 

会場:北海道立近代美術館
   札幌市中央区北1条西17丁目
会期:1999年3月19日(金)〜4月4日(日)
  開館:10:00〜17:00、休館日=毎週月曜日
  入場料:一般500円/高校・大学生400円/中学生以下無料
  問い合わせ先:011-644-6881 テレホンサービス011-612-7000


北のデザイン北海道デザイン協議会の17周年を記念して開催されたこの展覧会。北海道デザイン協議会は、〈モノを創り出す人すべてをデザイナー〉と捉えており、展示された同会会員約90人の作品は、商業ポスターや家具、建築模型、造形作品など、多岐にわたっている。また、単なる作品展に終わらず、北海道のデザインの過去、現在、未来を見据えた構成になっており、なかでも導入部にあるグラフィックデザイン、建築、写真、サイン、クラフト、家具、ファッション、景観の各分野の北海道における歴史をパネルとモニタで紹介したコーナーは、北海道のデザインを検証する試みとして見応えがあった。
会員たちにより行なわれた展示は、いつも見慣れた学芸員による展示構成とはひと味違った斬新なアイディアが随所に盛り込まれ、新鮮であった。自然石を用いたキャプションスタンドやガラス張りの内外を連続された展示、監視員のイスとして出品作品を使うなどの工夫のほか、バッヂが入場券になっており、会期中このバッヂを付けていると何度でも見ることができるシステムもおもしろい。また、この展覧会のために5種類のポスターが製作される力の入れようである。
北海道のデザインの底力を見た思いがした展覧会である。
Information第5回札幌国際現代版画ビエンナーレ
 

応募締め切り:1999年9月23日
問い合わせ先:さっぽろ国際現代版画ビエンナーレ実行委員会事務局
       〒060-0061 札幌市中央区南1条1丁目 大沢ビル6階
電話d011-205-2225


第5回札幌国際現代版画ビエンナーレ人口を170万人を擁し日本有数の都市となった札幌は国際文化都市を目指しているが、美術に限っては国際的な試みはあまり見られないのが実状である。札幌の老舗のデパートが中心となり1991年に始められた「札幌国際現代版画ビエンナーレ」はその数少ない例であり、今回で5回目を迎える。運営母体が変わったようであるが、毎回質の高い作品が札幌に集まるこのコンクールを今後も是非続けてもらいたい。
最近、コンピュータ処理によるカラー出力や写真も版画コンクールに入選することが多くなってきており、版画の範疇が拡大されてきている。また、さまざまな手法が試みられるなか、モノタイプをはじめ少数枚のプリントしかできない表現も多い。
このコンクールでは、応募作品は追加10枚以上に応じられ、紙に刷ったものと規定しているのは、版画というものを限定しすぎているように感じられるが、版画の定義がとらえづらくなってきているなかで、その複数性に主眼をおいたものなのであろうか。
大賞1点(副賞200万円)、準大賞1点(副賞100万円)、スポンサー賞20点程度(副賞20万円)。作品展は2000年3月10日から26日の会期で北海道立近代美術館で開催される。
Informationクラフト全国公募展'99/札幌
 

申し込み締め切り:1999年4月26日
問い合わせ先:クラフト全国公募展'99実行委員会
       〒005-0864 札幌市南区芸術の森2丁目75 札幌芸術の森企画課事業係内
電話d011-592-4125


クラフト全国公募展'99/札幌1989年、'92年、'96年と札幌芸術の森で開かれてきたクラフト全国公募展の4回目。毎回、暮らしの中のクラフトをテーマとしており、今回は「デザイン―遊ぶ感性」をテーマに、「生活の中で用途を成しながらも、創り手が自らの遊びの感性をデザイン(形状、色彩、素材、機能等)に注ぐことにより創造されたクラフト作品」を公募している。
賞は、大賞1点(賞金150万円)、金賞1点(賞金50万円)ほかであり、入選作品展は8月28日から10月10日の会期で札幌芸術の森で開催される。また、東京、大阪にも巡回予定。
Exhibition清水博子展[Breath――息を打つ/息を刻む]
 

会場:ギャラリーSEED
   札幌市中央区南27条西11丁目1-1
会期:1999年4月3日(土)〜4月29日(木)
  開館:11:00〜19:00、休廊日=毎週月曜日
  問い合わせ先:011-561-2720


清水博子展[Breath――息を打つ/息を刻む]1995年以来の久しぶりの個展。2階から1階にかけて連なった大作[Breath-息を打つ]は、絵の具を塗った銅板を息を吐くごとに点打ちし、ヤスリを掛けたものであり、銅と絵の具が絡まった複雑な表面をつくり出している。2階に提示された[Breath-息を刻む]は、絵の具を塗った木板に息を吐きながら彫刻刀で線を刻み、その溝に他の色の絵の具を塗り込めてヤスリを掛けている。また、絵の具を塗り込んだ段階で紙に擦りとったものも対として展示されている。
呼吸という生理的現象と、銅を打ち付けたり木板を刻むという行為を同期させ、塗り重ね削ぎ落とすことを執拗に繰り返すことにより生まれた作品は、清水の身体と行為、素材の物質性が混在したものとなっている。
Exhibition北海道内主要美術館の上半期展覧会
 

1999年度の北海道内の美術館の展覧会スケジュールが発表になったので、主だった美術館の上半期の展覧会予定を掲載する。美術館の経費が削減されるなかで、例年になく会期を長くとったり、貸館を行なうなど各館の工夫が見られる。詳細については今後随時お知らせしていきたい。


◆北海道立近代美術館
  札幌市中央区北1条西17丁目
  電話011-644-6881 テレホンサービス011-612-7000

 ■シルクロードの煌めき―中国・美の至宝
  4月28日(水)〜7月4日(日)
 ■ルノワール展
  7月15日(木)〜8月29日(日)

彫刻の理想郷(アルカディア)〜イタリア・チェレからの贈りもの

◆芸術の森美術館
  札幌市南区芸術の森2丁目75
  電話011-591-0090

 ■ピカソ・陶芸の世界
  〜奔放・自由・遊び心――ヴァロリスの日々
  4月3日(土)〜5月16日(日)
 ■八木保次・伸子展
  5月23日(日)〜7月4日(日)
 ■彫刻の理想郷(アルカディア)
  〜イタリア・チェレからの贈りもの
  7月10日(土)〜8月22日(日)
  (右カタログ)

 

◆北海道立旭川美術館
  旭川市常磐公園内
  電話0166-25-2577

 ■近代陶芸の巨匠〜河井寛次郎の世界
  4月9日(金)〜5月9日(日)
 ■星野道夫の世界
  5月13日(土)〜6月6日(日)
 ■智恵子 その愛と光彩−高村光太郎の彫刻と智恵子の紙絵展
  6月12日(土)〜7月28日(水)
 ■ポルトガル―栄光の500年展
  8月5日(木)〜9月5日(日)

◆中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館
  旭川市4区1条1丁目
  電話0166-52-0033

 ■彫刻のイメージ〜素描と版画
  4月3日(土)〜5月23日(日)
 ■戸張孤雁展
  6月1日(火)〜7月25日(日)
 ■北に、東に〜掛井五郎展
  7月31日(土)〜9月26日(日)

◆北海道立帯広美術館
  帯広市緑ヶ丘2番地
  電話0155-22-6963

 ■魅惑のガラス芸術〜アール・ヌーヴォーから現代まで
  4月9日(金)〜5月12日(水)
 ■ヨーロッパの華麗な女性美展
  16世紀−19世紀 近世絵画の流れ
  5月21日(金)〜6月23日(水)
 ■アイヌの四季と生活〜十勝アイヌと絵師・平沢屏山
  7月2日(金)〜7月28日(水)
 ■英国のアール・ヌーヴォー〜リバティ・スタイル展
  8月6日(金)〜9月15日(日)
 ■十勝の新時代II〜岡沼淳一展
  8月6日(金)〜11月10日(水)

◆北海道立函館美術館
  北海道函館市五稜郭町37番6号
  電話0138-56-6311

 ■星野道夫の世界
  4月9日(金)〜5月9日(日)
 ■近代陶芸の巨匠〜河井寛次郎の世界
  5月14日(金)〜6月13日(日)
 ■オルレアン美術館展
  ロココからエコール・ド・パリまで
  6月19日(土)〜7月18日(日)
 ■パスキン展
 7月24日(土)〜9月12日(日)

◆北海道立釧路芸術館
  釧路市幸町4丁目1番5号
  電話0154-23-2381

 ■「ワダエミの衣装」展
  4月10日(土)〜5月30日(日)
 ■岩橋英遠展
  6月9日(水)〜8月25日(水)

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