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中国エリア 柳沢秀行
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 展覧会
   乾山と京のやきもの /キース・ヘリング展 /雲谷派展/第5期展示 山本糾、村岡三郎など
   20世紀静物画の展開/幻視空間 ILLUSION 植田正治 /アート・ビジョンvol.4 菱山裕子展
 インフォメーション
   『ARTS PAPER』『備後美術』の発行 /ワークショップ『こんにちは美術館』
    劉生容 私設記念館の完成

 イベント
   ホワイトチェアプロジェクト実行委員会「水辺の時 音」
 街のアートスペース
   岡山/倉敷スペシャル 
 
Exhibition乾山と京のやきもの

会場:島根県立美術館
   松江市袖師町1-5
会期:1999年6月3日(木)〜8月1日(日)
開館:10:30〜日没後30分 月曜休館
  問い合わせ:0852-55-4700
  入場料:一般900円


そう松江は、松平不昧公ゆかりのお茶の盛んな土地柄だった。これまでも田部美術館の茶の湯造形展など、陶芸の世界では松江は有名な存在だったが、新規開館の島根県立美術館の次なる企画は、そんな地元の資源を生かしたこの企画。
ちょうど今年は乾山の鳴滝窯開窯300年だそうで、それも祝って乾山作品41点をはじめ、重要文化財8点を含む163点が展示される。
Exhibitionキース・ヘリング展  

会場:倉敷市立美術館
   倉敷市中央2-6-1
会期:1999年4月29日(木)〜6月20日(日)
開館:9:00-17:00 休館日=月曜日
  入場料:一般900円
  問い合わせ:086-425-6034

キース・ヘリング展
絵画、彫刻、ドキュメント写真などキース・ヘリングの作品と関連資料、約100点の展示。
Exhibition雲谷派展

作家:雲谷等顔、雲谷等益

会場:山口県立美術館
   753-0089 山口市亀山町3-1
  会期:1999年6月29日(火)〜8月1日(日)
  開館:9:00-17:00 入館は16:30まで 休館=月曜日
  問い合わせ:0839-25-7788
  常設展示料金として一般190円


雪舟没後、その作風は弟子達に脈々と受け継がれたが、その末裔を称する雲谷等顔は、毛利家から山口にあった雪舟の旧居、雲谷軒と代表作「山水長巻」を授けられ、毛利家の御抱え絵師の流派「雲谷派」の祖となる。
同館は、雪舟やその弟子筋を追う地道な調査研究活動を続け、またそのコレクションの充実につとめて来たが、本展はその地道な成果として、同館所蔵作品により雲谷派を紹介する。
同時に萩焼三輪窯の第10代三輪休和、香月泰男のシベリアシリ-ズ、第3回安井賞受賞者の中本達也など、充実の小企画が開催される。
Exhibition第5期展示 山本糾、村岡三郎など

会場:水の国/MUSEUM 104゜
   島根県邑智郡桜江町坂本2025
会期:1999年3月21日(日)〜9月15日(水)
開館:9:00-17:00 入館は16:30まで 水・木曜日休館
  問い合わせ:0855-93-0077
  入場料:一般800円


科学と現代美術のミュージアムが隣接する「水の国」。
西雅秋、藪内佐斗司などの常設の他、アートギャラリーでは山本糾、村岡三郎を展示。
また新たに施設の一部を野外ステージとしてプロ、アマを問わず演奏会やパフォーマンスに提供する試みを始める。問い合わせは上記まで。
Exhibition20世紀静物画の展開

会場:ひろしま美術館
   730-0011 広島市中区基町3-2中央公園内
会期:1999年5月22日(土)〜6月20日(日)
開館:9:00-17:00(入館は16:30まで) 会期中無休
  問い合わせ:082-223-2530
  入場料:一般1200円  


アメリカのフィリップ・コレクションから「20世紀の静物画」をテ-マに構成。ボナール、アンリ・ルソー、ブラック、ジョルジュ・ルオー、ピカソ、スチュアート・デービス、モランディ、マン・レイなどを展示。 
Eventホワイトチェアプロジェクト実行委員会「水辺の時 音」

場所:三原市内 沼田川土手
会期:1999年6月12日(土)〜6月20日(日)


三原市内を流れる沼田川河口の土手、海岸から約1kmほどに、888脚のイスを並べるアートプロジェクト。夜にはライトアップありの気合の入れよう。
広島市内に本部をおくホワイトチェア実行委員会がコンセプトを提示し、沼田川周辺の美化活動にとりくむ市民団体「リバーサイド地域振興会」がイスの購入や設置補助を行って実現。
良くある樹脂製の白いイスが河岸に淡淡と並べられているだけといったら失礼だが、自然保護、地域活性のツールとしてアートが採用され、実際に実現までに多くの人が携わり、また家族連れが「疲れたらどこでも腰をおろして休める」と楽しむ光景は、もっともっとこんなシーンが日常化すれば良いのにと素直に思える一日でした。 
information劉生容 私設記念館の完成

劉生容(1928-85)は台湾出身のアーティスト。9歳から日本に在住。敗戦後一時台湾に戻るが、1967年から岡山に移住して、日本に帰化する。
台湾で先祖供養に用いる縁起の良い文字を書いた金紙をイメージソースにして、コラージュも含めた抽象的な平面作品を手がけ、東京国立近代美術館や神奈川県立近代美術館にも作品が収蔵されている。
一昨年、台北市立美術館で大規模な回顧展を開催したのを機に、遺族を中心とした顕彰のムードが盛り上がっていた。この度、子息が岡山市内の自宅に隣接し、劉生容作品を展示する記念館を設立した。当面は美術、音楽関係者のサロン的な活用を主として、一般公開への助走を始めるが、ここを基点により高い評価がなされることが望まれるアーティストである。 
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