ミニマル・アート |
1920年代の構成主義の流れを引き、 1962年から65年カール・アンドレ、ダン・フラヴァンらのアメリカのアーティストたちによって先導された後、70年代後半にかけて国際的に広がりを見せた芸術動向を指す。ミニマル・アートという呼称は、イギリスの哲学者リチャード・ウォルハイムが1965年、ニューヨークの雑誌『アーツ・マガジン』に載せた論文「ミニマル・アート」(*)の中でデュシャンやラインハートの作品に対して用いたところから転用された。絵画的なイリュージョンを最小限にし、主観性を排除し、絵画よりも彫刻という形式をとることが多かった。 ぎりぎりまで切り詰められた要素によって、均一化された単一のイメージを表現した。 (*)Richard Wollheim, Minimal art, Arts Magazine, janvier 1965. |