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文化庁「我が国の現代美術の戦略的海外発信に向けた関連資料の整理」成果報告会(2/18)

最終更新日:2018年03月14日

さる2月18日(日)、国立新美術館において報告会が開催され、文化庁の助成プログラムで採択された4団体による成果報告が行われました。

平成29年度の文化庁の助成プログラムを受けた4団体は、それぞれ作品や作家に関連した資料の整理と保存のため、資料のデジタル化・データベース化を「アーカイブ」というキーワードで構想から実践へとプロセスを進めていました。

この助成プログラムは、応募要件として、「主たる対象とする芸術運動は,日本の戦後美術の中でも,特に国立美術館で作品を所蔵する作家に関連するものとする。また,研究対象として国際的にニーズが高いものとする。」と定めています。平成30年度も一定の規模で継続される見通しであるということで、実践的な取り組みが加速し、国際的にも注目が集まる日本現代美術の地位を高めることが期待されます。


関連資料
吉間仁子「来たるべきアート・アーカイブとは<報告>」

カレントアウェアネス No.273 2014.12.24

http://current.ndl.go.jp/e1641

嘉村哲郎「芸術資料とアーカイブ/ドキュメンテーション」

カレントアウェアネス No.324 2015.6.20

http://current.ndl.go.jp/ca1852

谷口英理「日本の美術館にアーカイブズは可能か? シンポジウム「日本の戦後美術資料の収集・公開・活用を考える」」2016.4.15

http://artscape.jp/study/digital-achive/10121712_1958.html


会場
国立新美術館
会期
2018年2月28日(日)※終了しています
プログラム

[第一部・成果報告]

●「具体美術協会」関係資料の整理と情報収集
大阪新美術館建設準備室 國井綾氏(同学芸員)、松山ひとみ氏(同学芸員)

●斎藤義重アーカイヴの整理と活用
神奈川県立近代美術館 水沢勉氏(同館長)、西澤晴美氏(同学芸員)

●もの派アーカイブ構築
多摩美術大学 平野到氏(埼玉県立近代美術館学芸主幹)、上崎千氏(東京藝術大学)

●VIC資料を基軸とする1970年代の日本美術関連資料の整備と国際発信
慶應義塾大学アート・センター 久保仁志氏(同所員)

[第二部・全体討議]

ディスカッション・質疑応答(進行:文化庁)
まとめ