キュレーターズノート
Nadegata Instant Party「24 OUR TELEVISION」──アーティスト、市民スタッフ、地元メディアがつくる24時間の出来事
日沼禎子(国際芸術センター青森)
2010年07月01日号
対象美術館
「本末転倒オフビートユニット」という、どこかとぼけた、サブカルチャー的なユニークなネーミングを持つNadegata Instant Party(NIP)。中崎透、山城大督、野田智子によって、2006年12月に結成。以来、全国各地で地域住民と奇跡的なコラボレーションを行なってきた。ダンス公演や映画など、さまざまな表現形態を媒体にしながら、アウトプットとしての作品だけではなく、そこで発生する出来事、過程、関係性のすべてを相対的に提示している。この度、国際芸術センター青森(青森公立大学)のレジデンスアーティストとして滞在するNIPが取り組むのは、《24 OUR TELEVISION》。地域の人々とともにテレビ局を開設し、24時間生放送番組を制作するプロジェクト。USTREAMによるインターネット配信を行ない、そのドキュメント展示するという試みである。その制作真最中の3人に、これまでの仕事や、本制作についてインタビューを行なった。
NIP。左から、山城大督、野田智子、中崎透