2017年08月01日号
次回9月1日更新予定

キュレーターズノート

バックナンバー

北九州の挑戦的アートスペース「Operation Table(QMAC)」

[2017年08月01日号(正路佐知子)]

 今号から、本枠で執筆の機会をいただけることとなった。福岡に来てもうすぐ丸10年になるが、特に近年、この地で起きていることを外に発信できていない風通の悪さが気になっていた。閉塞感のようなもの、これは私ひとりではなく福岡の美術関係者の多くも感...

「ラブラブショー2」を振り返って

[2017年08月01日号(工藤健志)]

 ここ数年、「美少女の美術史」展や「成田亨 美術/特撮/怪獣」展など共同企画の仕事が続いていましたが、2012年の「Art and Air」展以来、5年ぶりにホームで自主企画展「ラブラブショー2」を担当しました。

山本理恵子「空白の頁」、吉岡千尋「sub rosa」

[2017年08月01日号(中井康之)]

 荒々しい筆触による、男女のエロティックな行為を思い起こさせる山本理恵子の新作《dance》が、我々を喚起するのは、彼女の表現が「何事かを表意する(シニフィエ)ものではなくて、標示する(シニヤレ)ものだった」からなのであろう。「つまり、ここ...

マチエールとの格闘──田口和奈/米倉大五郎 2つの個展から

[2017年07月15日号(角奈緒子)]

 今年もあっという間に、じめっとした重い空気がまとわりついて、じっとり汗ばむ季節がやってきた。そんな季節だからこそ、一見爽やかそうだが意外と粘度は高め、心地よい程度に頭にこびりついて離れず、作品と素材との関係を深く考えさせられる2つの個展を...

岩崎貴宏作品における場所性第57回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館

[2017年07月15日号(鷲田めるろ)]

 5月に第57回ヴェネチア・ビエンナーレが開幕した。今回、私は日本館のキュレーターを務めることになり、岩崎貴宏の個展を企画した。イタリアの出版社SKIRAから発行した日本館カタログに寄せた文章では、海外の人たちに向けて、岩崎の作品を読み解く...

月光ノ絵師 月岡芳年

[2017年07月01日号(岩﨑直人)]

 札幌芸術の森美術館では、7月23日まで「月光ノ絵師 月岡芳年」展を開催している。この美術館において浮世絵師を取り上げる展覧会は、歌川国芳以来2年ぶり2度目だ。

「三沢厚彦 ANIMALS in 熊本」展/淺井裕介「アートロード・ミーティング つなぎの根っこ」

[2017年06月15日号(坂本顕子)]

 熊本市現代美術館では、6月24日から「三沢厚彦 ANIMALS in 熊本」がスタートする。 本企画を担当する筆者は、展示直前の慌ただしいなかこの原稿を書いているが、本展を熊本で開催する意味やその見どころについてここに記しておきたい。

岡﨑乾二郎の認識 抽象の力―現実(concrete)展開する、抽象芸術の系譜

[2017年06月01日号(能勢陽子)]

 本展は、豊田市美術館のコレクションに、他館や個人所蔵家の作品もお借りして、19世紀末から第二次大戦後までの時期を中心に、美術だけでなく、建築、音楽、文学、ダンスにまで及んで相互に連関しあう「抽象の力」を、新たに汲み取ろうとするものである。...

YCAMとラボ、14年目の遺伝子──創造の飛び火は誰に燃え移るのか

[2017年06月01日号(菅沼聖)]

 開館14年目を迎える山口情報芸術センター[YCAM]。進化するアートセンターを標榜し、新たな価値を創るというベクトルは保ちつつも、毎年のように目まぐるしくその活動手法を変えていく。時代とともに、そして地方都市というスケールが可能にする「手...

風の沢ミュージアム 木村泰平個展「長い話」

[2017年06月01日号(伊藤匡)]

 風の沢ミュージアムは、宮城県北部の平野部から丘陵に少し入った、里山の自然を味わえる所にある。取材に訪れた5月下旬、美術館前の水田は田植えが終わってカエルの合唱が聞こえ、敷地内ではツツジやオオデマリが白い花を咲かせ、美術館の裏山から眺める地...

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レビュー/プレビュー

フォーカス

【香港】草の根活動のその先に──香港アートのエコシステム

NEW【香港】草の根活動のその先に──香港アートのエコシステム

著者:長谷川仁美

 もしもアートのエコシステムが、①美術館、②市場(画廊、アートフェア、オークショ...

「未知の宝庫」をたずねて

NEW「未知の宝庫」をたずねて

著者:村田真

 編集部から、4月に書いた太田市美術館・図書館のレビュー★1を元に話を展開せよ、...



キュレーターズノート

「ラブラブショー2」を振り返って

NEW「ラブラブショー2」を振り返って

著者:工藤健志

 ここ数年、「美少女の美術史」展や「成田亨 美術/特撮/怪獣」展など共同企画の仕...

山本理恵子「空白の頁」、吉岡千尋「sub rosa」

NEW山本理恵子「空白の頁」、吉岡千尋「sub rosa」

著者:中井康之

 荒々しい筆触による、男女のエロティックな行為を思い起こさせる山本理恵子の新作《...

artscapeレビュー一覧

今西佳菜展

NEW今西佳菜展

2017/06/27~2017/07/02 LADS GALLERY

著者:小吹隆文

身の回りの日用品をモチーフにした木彫作品をつくる今西佳菜。作品の特徴は、普通なら...

没後90年 萬鐵五郎展

NEW没後90年 萬鐵五郎展

2017/07/01~2017/09/03 神奈川県立近代美術館 葉山

著者:村田真

萬鉄五郎の没後90年記念展。1997年には没後70年の回顧展が東京国立近代美術館...

荒木経惟 写狂老人A

NEW荒木経惟 写狂老人A

2017/07/08~2017/09/03 東京オペラシティアートギャラリー

著者:飯沢耕太郎

荒木経惟は過去形の写真家ではなく、現在進行形の写真家である。そのことを充分にわか...

《三角港キャノピー》

NEW《三角港キャノピー》

著者:五十嵐太郎

三角港へ。葉祥栄による《海のピラミッド》を訪れるのは、25年ぶりか。フェリー航路...

藤安淳「empathize」

NEW藤安淳「empathize」

2017/07/04~2017/07/15 The Third Gallery Aya

著者:高嶋慈

藤安淳は、双子である自身と弟の身体パーツを同じフォーマットで互いに撮り合った処女...

もにゅキャラ考

NEWもにゅキャラ考

2017/07/17 首都大学東京秋葉原サテライトキャンパス

著者:福住廉

「もにゅキャラ」とは、モニュメントと化したアニメやマンガのキャラクターのこと。「...

日本の家 1945年以降の建築と暮らし

NEW日本の家 1945年以降の建築と暮らし

2017/07/19~2017/10/29 東京国立近代美術館

著者:SYNK

このところ、日本の住宅建築に関する展覧会が連続している。2014年7月から埼玉県...

シルヴィアーヌ・パジェス『欲望と誤解の舞踏 フランスが熱狂した日本のアヴァンギャルド』

NEWシルヴィアーヌ・パジェス『欲望と誤解の舞踏 フランスが熱狂した日本のアヴァンギャルド』

著者:木村覚

本書は、フランスが日本のアヴァンギャルドである舞踏をどう受容したのかを解き明かす...

カタログ&ブックス|2017年8月

NEWカタログ&ブックス|2017年8月

著者:artscape編集部

展覧会カタログ、アートにまつわる近刊書籍をアートスケープ編集部が紹介します。 M...

トピックス

Mémoire et Lumière Photographie japonaise, 1950-2000

NEWMémoire et Lumière Photographie japonaise, 1950-2000

著者:栗栖智美

 2017年6月28日から8月27日まで、Maison Européenne d...

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