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ピカソ 天才の誕生 バルセロナ・ピカソ美術館展
本展は、最初の素描が残る1890年から1904年のパリ定住まで、少年期から多感な青春時代に至る巨匠初期の約14年間の足跡をたどろうとしている。そのためにバルセロナのピカソ美術館の全面的協力を得て、通常は見ることのできないスケッチ、習作など200余点が展示される。また、14歳で描いた大作《裸足の少女》など、油彩17点も出品される。ここには、ピカソ芸術のすべてが自由奔放に、素朴な形で現れている。
全出品作は、バルセロナ・ピカソ美術館のオカーニャ館長との協議のもと、11のセクションに分類された。子供の好奇の目が見た風俗や美術学校での人体デッサンから父と母、妹や友人の姿、成長していく自分、愛と死(タナトス)のトラウマ、母性、貧困と弱者、社会問題、そしてエロチカに至るまで、世界のすべてがこの若者の獣のような黒い瞳にさらされる。しかも、自ら“デッサン工場”と呼んだように、ピカソ芸術に占めるデッサンの意義ははかりしれないほど大きい。単純な写生も、推敲を重ねることで普遍的な芸術作品に変貌する。「一枚の絵は破壊の集積である」、との有名な言葉が実感されるであろう。
こうして本展は、ピカソという天才画家の誕生のドラマとその神秘をじかに体験できる、おそらくは最初で最後の機会となるに違いない。
会期 |
2002年9月21日(土)〜12月8日(日) |
会場 |
上野の森美術館 |
休館日 |
会期中無休 |
開館時間 |
10:00〜18:00
※毎週金曜日は20:00まで(入館は閉館時間の30分前まで) |
入館料 |
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当日
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前売
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団体
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一般
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1300円
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1200円
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1100円
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大高生
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1000円
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900円
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800円
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中小生
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500円
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400円
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350円
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※団体は20名以上
※小学生未満、身体障害者(手帳提示)は無料 |
主催 |
産経新聞社、(財)日本美術協会・上野の森美術館 |
公式HP |
http://www.picasso.jp/ |
問合せ |
ハローダイヤル 03-5777-8600 |
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