フランスの芸術活動と芸術的遺産を国外向けに紹介するべく、芸術家・外交官・企業のメセナ担当者らによって1922年に結成された公的機関(1923年活動開始)。フランス外務省において決定された文化外交政策を、文化省・海外協力省との協議に従い芸術交流の分野で運営する。ステージ・アート(ダンス・音楽・演劇)とヴィジュアル・アート(美術・デザイン・建築・マルチメディア・写真)を主な活動対象とし、展覧会等イヴェントの組織・後援やアーティスト・サポート(ビエンナーレ等への派遣)、アーティスト・イン・レジテンスやワーク・イン・プログレスによる作家派遣、あるいは外国作家の招聘を行なっている。こうした活動は海外のフランス大使館やフランス文化施設(文化センター、語学教育機関、アリアンス・フランセーズ等)と連動しており、AFAAは各パートナー間の中継役を務めていると言える。また、フランスの現代芸術を伝える『クロニクル』誌をはじめとして出版活動も行なっているが、アーティストのみならずアートに関する教育・普及活動等の教育・普及活動に従事する者のためのトレーニング・プログラム、ワークショップを行なうほか、海外でフランス文化をプロモートする人物に対する
AFAA賞授与などは特色として挙げられるだろう。
(三本松倫代)
関連URL
●AFAA http://www.afaa.asso.fr
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