美術批評家、ジャーナリスト、美術館館長・学芸員、大学の美術科目担当教授など、美術の専門家によって構成される国際団体。現在、各国の総会員数は約3000名。戦後間もない1948年に創立され、1998年で創立50周年を迎えた。主な目的は親睦・交流と情報交換にあり、精力的な出版活動や展覧会事業を手がけているわけではないが、各国美術館への優先入場パスが配布されるなど、会員は若干の恩恵を被っている。各国に支部があり、例年各国支部が持ち回るかたちで、選挙や新規会員の承認などの事務手続きと、会員の研究発表を目的とする総会が開催されているが、1998年10月には、AICAの日本支部である「美術評論家連盟」の主催による総会が東京で開催され、各国の会員が多数来日し、最終日には一般公開のシンポジウムも催された。
(暮沢剛巳)
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