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イースト・ヴィレッジ East Village


グリニッジ・ヴィレッジの東側、14丁目とHouston通りに挟まれた地区。かつて一部を除きほぼ全域が低所得者層の居住区だった。現在も移民街があり、人種が雑多。60年代セント・マークス・プレイスはヒッピーたちのカウンターカルチャーの象徴として知られ、その付近のバワリーは70年代にパンクの中心地だった。70年代後半、アーティストと57丁目の画廊が大挙してソーホー地区へ移動した結果、家賃が高騰し、貧しい無名のアーティストたちはイースト・ヴィレッジに移った。80年代のアメリカ美術を代表する「新表現主義」や「グラフィティ・アート」はこうした若いアーティストたちによるものである。アート・シーンの幕開けは、83年にジョアンヌ・メイヒュー・ヤングが9丁目の自宅アパートのバスルームにいくつかの作品を展示したことに始まる。当時の代表的ギャラリーとして、現在でも健在のP.S.122、作家や批評家が参加したグレイシー・マンション・ギャラリーなどが挙げられるが、その他にも若いディーラーによるギャラリーが数多く存在した。まもなく、名のあるギャラリーがこの地区に支店を出し、イースト・ヴィレッジは数年の間あらゆるタイプのアートの中心となる。しかし、80年代後半になるとギャラリーは再びソーホー地区に進出をはじめ、若い作家は家賃が安く広いロフトを求めてブルックリンに移り、イースト・ヴィレッジは以前の生彩を失いつつある。

(岸弥生)

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