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グラフィティ・アート Graffiti Art


イタリア語で落書きを意味する「グラフィト graffito」の複数形で、壁面に落書きされた字やイメージを指すグラフィティを、表現手段として選択した美術。第二次大戦後に平面と現前性、言語と行為の媒体としてC・トゥオンブリーやA・タピエス、J・デュビュッフェらによって取り上げられだしたグラフィティは、1970年代になるとスプレー塗料の普及とともに地下鉄や都市の公共空間に氾濫する。それらの多くは無名のティーンエイジャーによる風刺イラストやデフォルメされた自身の名(タッグと呼ばれる)であったが、1975年にはグラフィティ・アーティスト同盟が結成され、ニューヨークのアーティスツ・スペースで展覧会が開かれた。オルタナティヴ・スペース等によるサポートを得たグラフィティはK・ヘリングやJ=M・バスキアに至って流行の様式となる。1983年にはロッテルダムのボイマンス美術館で展覧会が開催され、その芸術性や革命的真偽を問う論争が活発に展開した。グラフィティ・アートは都市から展示室に移行したことで80年代中旬には時代遅れの様式となったとされるが、現在のグラフィティはすでに「アート」から都市風景への回帰を果たしているようにみえる。

(三本松倫代)

関連URL
C・トゥオンブリ http://www.dnp.co.jp/museum/nmp/nmp_j/people/c-twombly.html
J・デュビュッフェ http://www.dnp.co.jp/museum/nmp/nmp_j/people/j-dubuffet.html
K・ヘリング http://www.butterbrot.de/haring/keithharing.htm
J=M・バスキア http://www.emory.edu/ENGLISH/Bahri/Basquiat.html

g / / 運動・動向・様式

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