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ユニヴァーサル・デザイン Universal Design


1990年にノースカロライナ州立大学にユニヴァーサル・デザイン・センターを設立したロン・メイス教授(1998年死去)によって提唱された概念で、すべての人を区別せず、老人から子どもに至るまでできるだけ多くの人々が利用可能なデザインの実現を目的とする。メイス教授らは、ユニヴァーサル・デザイン導入のガイドラインとして、7つの原則をあげている。すなわち、1. 誰にでも公平に使用できること。 2. 使う上での自由度が高いこと。3. 簡単で直感的にわかる使用方法となっていること。4. 必要な情報がすぐに理解できること。5. うっかりエラーや危険につながらないデザインであること。6. 無理な姿勢や強い力なしに楽に使用できること。7. 接近して使えるような寸法・空間となっていること。重要なのは、これが決して「福祉」のデザインのガイドラインではないということである。ユニヴァーサル・デザインに至るまで、ハンディキャップをもつ人々の社会進出を促進する時代の流れに添って、いくつかの用語が出てきたのでここで整理すると、「アクセシブル・デザイン」は段差などの物理的な障壁をなくし、すべての人が到達できるものをつくるという考え方、「バリアフリー」は、物理的のみならず、心理的な障壁をなくしていくという考え方、「ノーマライゼーション」は、ハンディキャップをもつ人々が人間としての一般的な生活を送れるような環境づくりである。ユニヴァーサル・デザインとバリアフリーの違いは、もともとあったバリアを取り除く、というバリアフリーの考え方に対し、もともとバリアは取り除かれている(特別な調整はしない)ことが前提であることである。車椅子や歩行器、メガネや入れ歯などは、個人の障害にあわせてカスタマイズされるものであるので「自立支援技術」と呼ばれる。

(紫牟田伸子)


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