色の一特性。色の明暗を識別するとき用いられる。色の明度は判定したい絵画の白黒写真を撮るとわかる。白黒写真では色相や彩度が表わされず、明度のみが表わされるからである。色には明るいものと暗いものがあり、例えば青ならそれぞれ明青色、暗青色に区別され、前者を「明度が高い」、後者を「明度が低い」という。
基本色に白を混ぜ合わせてティント(明清色)にすると色の明度は高くなり、黒を混ぜてシェイド(暗清色)にすると色の明度は低くなる。その一方、色相と彩度の効果は著しく弱められ、コントラストが弱くなる。
(山口美果)
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