Under Constructionのアジア各国で開催されたローカル展で最後に開幕したのがこの北京での展覧会だ。ソウル展のときのメンバーに加えて北京展から参加したアーティストもいる。日本からは野口里佳が新たに参加。彼女の作品は、氷点下まで下がる北京の冬、市内の凍った湖面を割って寒中水泳をする人々の姿を撮った写真。泳いでいるのは、地元の寒中水泳愛好家(?)たちだ。オープニングにはそのスイマーたちもお祝にやってきて、自分たちの写ったプリントを見て大いに喜んでいた。展覧会の内容とは関係ないが……。中国本土を訪問するのははじめてだったが、工場跡を気鋭の建築家が改装した会場である遠洋芸術中心の大きさと洗練されたつくりにも驚いたし、1000人以上も来たというオープニングの賑わいにも、訪れた人々のオシャレ度にも驚いた。
[3月2日(土) 原久子]