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雪村展 |
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1/26~3/3 千葉市美術館 |
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「セッソン」て、なんかフランス語みたい。ラ・セッソン、なんてね。でもパソコンだと「折損」になっちゃうからyukimuraで入力しなくちゃならない。そのあとにizumiと打ちたくなる私は40代後半になりました。ちなみに雪舟だと「接収」の次に出てくる。同展監修者の山下裕二は「雪村という画家の名前を聞いて、その絵をすぐにイメージできる人が、どれぐらいいるでしょうか」と問うているが、実際ぼくも名前しか知らなかった。そこが雪舟との違いだ。その山下氏から「これは絶対おもしろいから」とチケットを渡されたので見に行く。だがはっきりいってキャッチコピーの「戦国時代のスーパー・エキセントリック」は誇大広告。作品そのものよりそれをおもしろがってる山下氏の解説を読んでるほうがおもしろいくらいだ。カタログにはのべ134点の全出品作品が載っているけれど、巡回地によって出品作品が違ったり会期中展示替えがあったりで、ぼくが見たのは半分以下の54点のみ。なんかだまされたような気がする。
[3月1日(金) 村田真] |
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FANTASIA狂想曲――Under
Construction展 |
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3/2~28 遠洋芸術中心[北京・中国]] |
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Under Constructionのアジア各国で開催されたローカル展で最後に開幕したのがこの北京での展覧会だ。ソウル展のときのメンバーに加えて北京展から参加したアーティストもいる。日本からは野口里佳が新たに参加。彼女の作品は、氷点下まで下がる北京の冬、市内の凍った湖面を割って寒中水泳をする人々の姿を撮った写真。泳いでいるのは、地元の寒中水泳愛好家(?)たちだ。オープニングにはそのスイマーたちもお祝にやってきて、自分たちの写ったプリントを見て大いに喜んでいた。展覧会の内容とは関係ないが……。中国本土を訪問するのははじめてだったが、工場跡を気鋭の建築家が改装した会場である遠洋芸術中心の大きさと洗練されたつくりにも驚いたし、1000人以上も来たというオープニングの賑わいにも、訪れた人々のオシャレ度にも驚いた。
[3月2日(土) 原久子]
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ポットラック・ビデオフェスタ Potluck
Videofest |
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3/3 The
Loft New Media Art Space[北京・中国] |
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「ポットラック・パーティー」とは持ち寄りパーティーのこと。サキサトムが「FANTASIA」展の出品作家たちに声をかけて、お互いのお薦めの短編映像作品を持ち寄ったスクリーニング・プロジェクトが「ポットラック・ビデオフェスタ」。ユーモラスな作品が多く、会場に集まった人々は楽しい時間をすごしていた。オルタナティヴ・スペースは、IBM社のビルとボーイング社のビルの狭間という立地。日本で80年代に見たようなバブリーなレストランに隣接している。北京の夜は長いゾ。
[3月3日(日) 原久子] |
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宮本知保作品展 |
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3/2~16 工房“親” |
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赤ちゃんの目や耳や手や足やシワを接写して拡大プリントした作品。作者の知保(トモヤスではなくチホ)さんは双子のひとり。そのせいか「血」に興味をもち、自分の血液を顕微鏡写真で撮った作品もある。この赤ちゃんの部分シリーズもその延長だそうだ。つい「耳」を買ってしまった。
[3月5日(火) 村田真] |
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「オフロ・アート――銭湯の背景画」展 |
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3/2~4/4 三鷹市芸術文化センター・アートスタジオ |
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銭湯の背景画を描く職人はいまや東京では3人しかいないという。その3人に公開制作してもらった背景画(ペンキ絵)を中心とする展示。3人とももちろん富士山の絵で、手前にそれぞれ海、湖、川が描かれている。この富士山と水の構図について庶民文化研究家の町田忍は、「霊峰富士からの浄化された水がそのまま浴室空間へ流れてきていると考えるのである。結果、浴室はまさに極楽浄土空間となるという意味がこめられている」と推測する。なるほど。もし富士山が噴火して火山灰が東京に降り積もり、2000年後に発掘されたら、ポンペイの公衆浴場のように銭湯の背景画も文化遺産になるだろうか。文化遺産としてのペンキ絵、不動産美術としての背景画、徒弟制度で受け継がれてきた視覚文化、アウトサイダーアートにも通じるオートマティックな描法など、焦点は定まらないながらも、きわめて先鋭的な問題提起をはらんだ展覧会。福田美蘭、安田千絵ら6人の現代作家に依頼したという「現代版銭湯背景画」は蛇足の観がしないでもない。
[3月7日(木) 村田真] |
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プログラム・シード――〈かたち〉の生まれる時 |
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3/8~24 京都芸術センター |
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この展覧会の出品者はアーティストばかりとは限っていない。美術という狭い領域に限定せずに〈かたち〉をテーマにさまざまな作品を見ることができた。でも何といっても壮観だったのは、50畳敷きの大広間に1円玉と10円玉を並べて作った、中ザワヒデキの「方法絵画」のシリーズのひとつにあたる作品だった。
[3月8日(金) 原久子] |
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秋葉原TV3 |
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3/9~24 秋葉原電気街全域、
command N/□[東京] |
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「第3回国際共同美術展シティビデオインスタレーション『秋葉原TV3』」というのが正式名称だ。もっとも短い略称は「aTV3」。秋葉原電気街の店頭に置かれたテレビモニターにビデオアートを流すという試みも、今年で3回目。コマンドNに行く途中2、3軒のぞいてみたが、初日のせいかやってなかったみたい。でもこれはアイディア勝負で、実際に見てどーのこーのってもんでもないだろう。
[3月9日(金) 村田真]
回を重ねるごとにソフトの画質がよくなっている。初回には、デジタルビデオからVHSにダビングする時点で画質が落ちてしまい、オンエア中のテレビ放送との差があって、ちょっと辛かった。いまや、みんなDVDである。3軒ほどの電気屋さんで秋葉原TVの上映をじっと見ていたら、はじめお客と見なされなかったのか製品の説明を一度も受けずに、画面を見続ける私を遠巻きに見ている店員さんの視線が突き刺さってきていた。無視はされなかったととっていいのだろうか。
[3月18日(月) 原久子]
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