バックナンバー
2017年02月01日号のバックナンバー
フォーカス
【パリ】Le Grand Musée du Parfum──新時代の香水博物館
[2017年02月01日号(栗栖智美)]
フランスで生きた芸術と言われる香水。19世紀のパリでは、才能ある調香師によって次々と革新的な香水が発売され、多くの芸術家やブルジョワジーを魅了してきた。そんな古きよき時代のパリの面影が残るフォーブール・サントノレ通りに、昨年12月16日、構想から2年半という短期間でオープンした待望のLe Grand Musée du Parfum(ル・グラン・ミュゼ・デュ・パルファン)。この新しい時代の香水博物館をご紹介しよう。
キュレーターズノート
「都市とアートの文化考:ヘルシンキ・グッゲンハイム美術館を題材に、社会と共有する建築文化を考える」
[2017年02月01日号(鷲田めるろ)]
ヘルシンキ・グッゲンハイム美術館は、最終的には実現しない結果となったが、2014年から15年にかけてその建築の国際コンペが行なわれ、1,715の応募案のなかからモロークスノキ建築設計の案が選ばれた★1。ニコラ・モローと楠寛子が2011年にパリで設立した設計事務所である。昨年12月、東京都港区の建築会館にて、このコンペ案に関する展示と講演会が行なわれた。私は、登壇者の一人として講演会に参加し、直接モロー、楠両氏より話を伺う機会を得た。
北海道の美術家レポート⑪上ノ大作
トピックス
アートから生まれる社会:
九州大学ソーシャルアートラボ「FUKUOKA×YAME REMIX」を探る
[2017年02月01日号(中村美亜/長津結一郎/artscape編集部)]
「“面白い”を形にし、“豊かさ”を見える化する」をモットーに、九州大学大学院芸術工学研究院に学際的教育研究機関として設置されたソーシャルアートラボ(SAL)。2016年度には、大学のある福岡市と福岡県の南西部に位置する八女市をつなぐ「FUKUOKA×YAME REMIX」を実施し、二つのアートプロジェクトを展開している。ひとつは昨年10月に行なわれたアートバスツアー「里山を編む~天神・奥八女バスの旅~」、それに続く第2弾は、2月4日(土)〜12日(日)に開催されるアートウィーク「八女の大名茶会」。二つのプロジェクトは、学生および社会人対象のアートマネジメント人材育成プログラムとしても開講されているという。「里山を編む~天神・奥八女バスの旅~」のレポートと、ソーシャルアートラボ 副ラボ長の中村美亜准教授とコアメンバーの長津結一郎助教へのインタビューとで、SALのヴィジョンと実践について紹介する。(artscape編集部)