なしくずしに、くつろぐ感覚

ひさしぶりに客としてかじこに滞在しました。会社帰りに京都在住の友人とかじこで会う約束をしていたのですが、彼女の到着が遅れて22時ごろになるとのこと。急遽かじこの空き状況を確認、2人で夜明かしすることにしたのでした。

その日の滞在者は私たちのほかにOさんという男性客が1人。夜、皆でちゃぶ台を囲んで話しているうちに、「かじこって、なぜかくつろぐ」という話題になりました。

かじこは「1日から滞在できる岡山のアートスペース」。「滞在」は「アート」と並ぶかじこの大きな要素です。かじこにいると、たしかに落ち着く。それはかじこに何度も顔を出している私だけでなく、はじめてかじこに来た友人もOさんも感じたことのようでした。

「終電を逃して、友達のうちに泊めてもらっているような感覚と近い」とOさんが言いました。だめもとで頼んでみたら、いいよって言われて、なしくずしに泊まるような感覚。しかもそれが異性間で成り立つかんじ、と。

異性間!そのわかるようでわからないような例えに、深夜1時のちゃぶ台は大いにわき上がったのでした。

なしくずしのいきおいを受け入れてくれる寛容さがくつろぎを生むのだろうか(そういえば、「くつろぐ」という字は「寛容」の「寛」と書きますね)。ホテルでも旅館でもない、「家」としてのかじこの懐の広さについて考えた夜でした。

ブロガー:「かじこ|Kajico」管理人
2010年10月2日 / 16:45

1件のコメント

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