METALの事例をみてきたので、報告します!
Jude Kellyという人をご存知でしょうか?
http://en.wikipedia.org/wiki/Jude_Kelly
http://www.guardian.co.uk/artanddesign/2006/apr/10/1
ヘイワードギャラリーが含まれるサウスバンクセンター@ロンドンのアーティスティックディレクターで、次のロンドンオリンピックの文化部門のコミッティーもされています。
私は、別府にこの3月来られていて、公演をされているのを聞いて、すっかり虜になりました。
彼女の公演は、まず挨拶が5分くらい続き、その後「私がこうして挨拶を長い間したのは、私が、人の縁を大切にしているからです」との言葉。それにぐっときて、途中「どうやったら人が来るようになりますか?」という質問に対しての答えは「まずは自分から行くことです」わー、まっとうなことを言う。そして、最後「あなたが未来に対して伝えたいことはどういうことですか?」という質問に対しては、「まずは、偉い人ほど馬鹿をすることです。」そういって、別府最適音頭を踊ってみせました。(逆も言えるそうですよ)
彼女にご挨拶させてもらって、私がスペースを運営していることを話したら、彼女は、自分が今まで大切にやってきたことを教えてくれました。それは「METAL」という活動。
2002年からはじめたその活動は、「METAL」金属ですが、一つの種類でできているのではなくて、鉛や鉄などの複合体でできてきいて、だからこそ強い素材となる。それと同じように文化もいろんな人がいてはじめて強いものとなるという思想のもと生まれています。レジデンスやイベント、彼女が生まれたリバプールをはじめとする地域でのアーティストとの協業を通して、本当に大切な文化を伝えて行く活動を進めてきたそうです。
そこでは、キッチンを大切にされているそうで、食卓で話す内容、それこそがインスピレーションの宝庫だという考えのもと、ギャラリーにキッチンを持ち込んで、アイデアソースにしているそうです。
さて、実際、
ありましたキッチン。こちらはSouthbank on seaというロンドンから約1時間の海辺の街にあるMETAL
公園にあって使われなくなっていた施設をリノベーションしてつくったそうです。
もとの建物をいかしながらもとてもきれいにリノベーションされていて、今は展示も行われていました。
また、庭も有効活用されていて、菜園でとれた野菜でご飯をつくったり(クリスマスにはアーティストが考えたレシピでパーティーを企画して一緒に食べるなんてこともやっているそうです)
二階にはレジデンスのできる部屋、三階にはとてもいい環境のオフィスもあって、本当にいいクリエイションができる場がありました。
突然の来訪にも、丁寧に町中案内して下さったり、すごいホスピタリティ。彼らは1年通して作家さんと街でできるプロジェクト(例えば皆で旗をつくるプロジェクトーそれはギネスにも載ったらしい)やレジデンスしながらできること(例えば庭の壁をつくったりといったことまで一緒にやってしまっているそう)を常にONGOINGで進めています。
また、リバプールでは、なんと、元駅校舎をリノベーションして使っています。
こちらは奥の吹き抜けの高さが10メートル近く。
でもちゃんとキッチンがあります。
こちらも2階はアーティストのアトリエになっていて、今も2人のアーティストが来て制作していました。
こちらもオフィスがとてもいい感じにリノベーションされていて、3ヶ月単位で毎日働くというインターンシップも受け入れているそうです。
人を大切にし、人を育て一緒に何か街にできることを残して行く。その姿勢は、ちょうどislandがこれから柏でやろうとしていることにも重なり、本当に勉強になりました。
islandは、12月から3331 arts chiyoda内にisland MEDIUMをオープンするにあたり、4月から今までの柏のスペースを、island ATRIUMとして、人を育て、街に貢献するようなアートセンターにしていけたらと考えています。
ちょうど、今、柏では、アートラインかしわという街をあげてのアートのお祭りが行われています。
この土曜日には、Jude Kellyさんに引き合わせて下さった別府プロジェクトの山出さんと、今度12月からお世話になる3331 arts chiyodaの中村政人さんの公演も控えています。
http://www.kashiwa-art.com/alk10/project/project_08.html
私たちは、去年も開催した「わくわくJOBAN-KASHIWAプロジェクト2010」として、今回は、柏の街になじむことを大切に、
11/3に「ハウディモール」という駅前の歩行者天国で行うイベント(ライブやワークショップなど街の人が参加できるもの)や
11/7に「わくとこツアー」という柏を訪ね、わくわくとことこ歩くツアー(途中にはなんと、ダンス界の風流児、KENTARO!!さんのライブも予定しています。パパタマフマラのダンスにも遭遇できる予定)も予定しています。
そしてislandでは、4月からのisland ATRIUMを予感させるような、オープンスタジオ的な、ONGOINGの場を用意しています。(パルコキノシタさんが制作していたり、CRAFTIVEがほっこり空間をつくってくれたり、2階には有馬かおるさんの展示内展示内展示ーグループ展inグループ展inグループ展の無限ループのようで、世界ー柏ーアイランドーグループー有馬ーグループーアイランドー柏ー世界と、一周する構造だそうーや、毛原大樹によるラジオ局も開局される予定)1ヶ月、今後の可能性に向けて、実験して行けたらと思いますので、よかったらいつでも遊びに来てください。
お待ちしています☆
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ピンバック by island : アートラインかしわがはじまりました! — 2010年10月22日 @ 12:35