時折涼しい風も吹くようになり、過ごしやすくなってきました。
今年の夏は暑かったですね!3・11以降の節電への取り組みもあり、今年の夏を、いつもよりも暑いと感じている方も多いのではないでしょうか。僕も去年までマイナス40℃の世界やら、標高6000メートルの世界やらで暮らしていたもので、この夏の暑さはかなり堪えました。
さてさて申し遅れましたが、これから3ヶ月間に渡って、このartscape blogに文章を書かせて頂くことになった村上祐資と申します。どうぞよろしくお付き合い下さい。
このblogにどんなことを書いて行こうかと言いますと、色々な方の力をお借りしてこの半年の間準備して参りました〈秘密基地ヲ作ロウ。〉という、小学校4〜6年生を対象としたワークショップが、いよいよこの秋からスタートするということで、その模様を中心に書いていこうと思っています。
このワークショップの企画は、僕の思いつきで始まったものなんですが、沢山の素晴らしい仲間がその趣旨に賛同してくれ、協力してくれることになり、何だかとてもワクワクするイベントになりそうです。
ワークショップ自体は連続全7回の開催を予定していまして、10月に第1回目がスタートして1月まで続きます。またワークショップが終了したあとも、その模様をトークイベントなどで発信したり、出版物として纏めたりもしたいなと勝手に創造を膨らませています。それでは3ヶ月間のこのblogでは尻切れトンボになってしまうじゃないか!ということで、そのまま〈秘密基地ヲ作ロウ。〉実行委員会のメンバーで、アニメーション・クリエーターのヒデホマレくんにこのblogを引き継ぎ、全6ヶ月に渡って〈秘密基地ヲ作ロウ。〉の模様を書いていくことになりました。
変則方式でのblog掲載を、快く受け入れてくれた編集担当の齋藤くんどうもアリガトウ!(そういう彼も〈秘密基地ヲ作ロウ。〉の仲間なのです。笑)ヒデホマレくんや齋藤くんの他にも〈秘密基地ヲ作ロウ。〉には沢山の魅力的なメンバーが集まってくれています。皆にも機会を作って、このblogにも登場してもらおうと思っています。どうぞお楽しみに。
さて僕のことを少し紹介させて頂きますと、僕は極地建築といって、南極や宇宙といった極地とよばれる場所で生活する人間の生活や、過酷な環境から人間を守ってくれる建築のことを研究しています。本当の極地の暮らしは、やはりそこに行って体験してみないと分かりません。そう思い、第50次日本南極地域観測隊越冬隊員として手を挙げ、2008年から2010年にかけて南極の昭和基地で1年3ヶ月生活をしていました。また帰国してからは、富士山測候所やエベレストBCといった高所環境に出向き、そこでも生活を送ってきました。
南極から日本に帰ってきて、有り難いことに色々な場所で南極のはなしをさせて頂く機会を頂いています。ちょうど今も文化学院という学校で、「連続講座&研究会〈スイーツよりペン――生きる・東京・未来〉」という社会人の方を対象とした連続講座の座長を務めさせて頂いています。
連続講座&研究会〈スイーツよりペン――生きる・東京・未来〉
http://bunka.gakuin.ac.jp/cmc/events/#sweets_pen
この秋から始まる〈秘密基地ヲ作ロウ。〉ワークショップも、東京都豊島区からご協力を頂き、「巣鴨放課後子ども教室〈秘密基地ヲ作ロウ。〉」という形で、子どもスキップ巣鴨に通う子どもたちを対象に、開催させて頂くことになりました。この場をお借りして関係者の皆さまに御礼申し上げます。
〈秘密基地ヲ作ロウ。〉では僕が経験してきた、日本から1万4000キロ離れた南極という場所で一切の補給も無く、28人の仲間と共に過ごした1年3ヶ月の越冬生活を通して学んだ多くのことを、秘密基地を作るという遊びを通して子どもたちにも伝えていければと思っています。
〈秘密基地ヲ作ロウ。〉
http://www.facebook.com/playfort