みなさん、はじめまして。artscape blog 第11タームのブログを書かせていただくことになりました「アーティスト・イン・児童館 実行委員会」の臼井隆志と申します。若輩ながらこのような機会をいただけたので、思っていることや活動のことを書き連ねていこうと思います。内山幸子さん、ヒデホマレさん、そして編集の斎藤歩さん、よろしくお願いします。
まずは自己紹介から。ぼくは2009年から「アーティスト・イン・児童館」というプログラムを、東京都、東京都歴史文化財団と共催で運営する仕事をしています。アーティスト・イン・児童館とは、「児童館」という遊びによる子どもの健全な育成を目的とした施設にアーティスト(現代美術家)を招待し、アーティストのアトリエ、ステージ、ギャラリーとして児童館を活用するプログラムです。このなかで、アーティストの作品制作のマネジメントと、このプログラム自体を流通させていく仕組みを考えています。
この活動は、子どもの選択肢を増やすことを目的にしています。関わりうる大人の選択肢として、学校や塾の先生、親、児童館の職員やボランティアスタッフなどと同じように、よくわからない活動をする大人(アーティスト)がいる、というシチュエーションを実現していきます。児童館の中でマンガを読んだり卓球をしたりゲームをしたり、思い思いの時間を過ごす放課後の子どもたちの中に、アーティストに混じってもらい、作品の構想、制作、展示・公開をしてもらっています。
今回のartscape blogでは、現在準備が始まっているアーティストユニットNadegata Instant Party(中崎透+山城大督+野田智子)による練馬区立中村児童館でのプロジェクトの様子のリポートをメインに、これまでの活動の紹介や、なんでアートか、とか、なんで子ども(しかも児童館か)とか、現場のエピソードとか、これからどうしていくんだとか、そんな感じのことを書いていけたらと思います。
3ヶ月間、どうぞよろしくお願いします。
アーティスト・イン・児童館:http://jidokan.net/
臼井隆志:http://takashiusui.blogspot.com/