『秘密基地ヲ作ロウ。』が感動のフィナーレをむかえました。
建築の構造やデザイン、ロケーションなど色々な準備をしながら、「遊ぶことは生きること」というキャッチフレーズの元、4ヶ月に渡って建築の構造、デザインや設計図、ロケーションハンティングなど様々なことを学んだ末、遂に5つの「秘密基地」を完成させました。そのオリジナリティーあふれる秘密基地たちを紹介して行きたいと思います。
1、レ班(壁に挟まれたこの場所が”レ”の字型になっているというところから)
女の子二人に、男の子一人の班。
正直、始まった当初は今時の女の子たちは最後まで来てくれるのかな、と不安に思っていました。それくらい彼女たちは今時の冷めたカンジにみえるおませなちょっと女の子たちだったからです。しかし後半すっかり嘗められきってしまい、私には手におえないカンジのパワフルさに圧倒されていました。そんな彼女たちに挟まれてコツコツと作業を進めるゲンキ君は新しい時代のモテ男になることは間違いないと思います。
ロケーションを最大限に利用した引っ掛け型の暖簾型秘密基地。女の子たちらしくちょっとしたインテリアにもこだわっていました。
2、ホ班(非常階段の細い道の”ホ”から)
六年生も実森くん率いる、巨大な吊り下げ型の秘密基地。
彼は真っ先に宿題だった作りたい秘密基地の模型を作ってきてくれました。
つまり、明確なビジョンの元に作られたのです。かなり大きな部品を体育館で作り、それをこの場所まで運ぶのも苦労する。これがまさに極地である「南極の建築」の建築と近しいところがあると思います。限られた材料、寒い真冬の野外での環境、その中でいかに自分のビジョンを形にして行くか。6年生とはいえ、なかなか形にして行くことは容易ではないと思います。
私も完成した基地を見てその大きさと完成度に驚きました。
驚かして貰えるモノが見れた今回のワークショップは刺激的ですね。
3、タ班(体育倉庫中の”た”の班)
もっとも謎の班。そういう意味では、一番の”秘密”基地かもしれません!
一見、目立たない感じた男の子たち3人組なのですが、それがかなりの独立心旺盛。ロケーション的なアドバンテージもあり、構造的にはかなり早くから完成。トラップやインテリアや内装にもこだわったいます。そして秘密基地のメンバーでも入れてもらえない、つまり大人には入れない場所もある奥深いまさに子どもたちだけの秘密基地。
4、キ班(周りを木に囲まれた畑のロケーションから)
今回のワークショップの主役かもしれないタケ君率いるキ班。
5年生である彼のリーダーシップ・行動力には驚かされました。最初、土を掘って地下に基地を作りたかったり、はしごを上からぶら下げたかったりと明確で大きなビジョンがありました。村上さんもどうにか実現させてやりたい、ただ安全性や実現性の問題との間の悩ンだと思います。ただ、彼が凄かったのは村上さんや大人たちとディベートできるところにありました。大人顔負けのプレゼン能力や交渉力は学ぶところが多かったです。
そんな彼らが試行錯誤しながら完成させた秘密基地は木の中に完全カモフラージュされた完成度の高い秘密基地。細部まで本当にこだわっていて、木で編んだ扉や葉っぱの絨毯など関心させられるものばかりです。
5、ゴ班(ゴミ捨て場の予定だったから)
そして私hidehomareが担当させてもらった班です。
この班はなかなか不運が重なってしまったところがあって、本当は最初ゴミ捨て場である階段下のスペースに作る予定だったのですが、色々事情があり階段上に変更になってしましました。そういった経緯から上と下を繋ぐ糸電話やパイプ型電話を持った秘密基地を作ることになりました。
とはいっても、子どもたちも塾や習い事で忙しいのが現代。一時はみんな休んで、メンバーが一人だけになってしまったりと大変なことも多かったですが、なんとか他の班にはない個性をもった秘密基地を完成させることができました。
6、ウ班(ウサギ小屋の裏から)
実は、班はもうひとつありました。
冬休みに入ってからの秘密基地実作業だった為に、たった二人のメンバーが出席できませんでした。上記のように、設計図はかなり綿密で、ガムテープを使った防水機構などビジョンは明確だった分、完成できないのは残念でした。リベンジを待ちたいですね。
とりあえず、たくさんのアイデアやビジョンを見せてもらった子どもたちに感謝です。
どの基地をとっても同じような秘密基地はないというのが凄くないですか?
最近の子どもたちもやはり凄いと感じますね。