これまでの記事を読み返すと、風土や慣習の違いについての説明不足や、他の視点もありますが、来墨してから約8ヶ月目までの記録とレポートをかねて書かせてもらいました。
私のリサーチ滞在は残り4ヶ月ですが、今後はアーティスト主体で行っているワーク・コレクティブのいくつかをリサーチしていくつもりです。
また、これは2010年に私が企画制作した「アーキペラゴ−海と島と山を渡る」の延長線上にある関心ですが、地域文化研究の方法の実験として、フィールドワークを続けています。
メキシコという広大で、たくさんの民族や文化や歴史が織り合う国を知ろうとするとき、どのようにその端のほころびを見つけて、メキシコへの視野を拡げることができるかを考えながら旅をして、海や川や山に住む人たちの暮らしや遊び、家々に使われているさまざまな建築材、農作物などを観察してみています。
日本では現代美術に関するラテンアメリカの情報は比較的限られていると思いますので、今後はそういった状況へ貢献できたらと考えています。
執筆の機会を与えてくださったアートスケープの齋藤さん、読んでくださった方々、ありがとうございました。