デジタルアーカイブ用語集
アウラ
Aura
2009年01月15日掲載
ドイツの批評家ヴァルター・べンヤミン(Walter Benjamin 1892-1940)が定義した、芸術作品の持つ一回性、それに基づく占有と礼拝の対象としての権威をいう。1920年代、写真と映画にはじまる科学技術による、客観的複製手段が直接表現と認知されたとき、芸術の意味に変化が生じ、ベンヤミンは「アウラの消失」と指摘。芸術は共有・公開されるべきものと語り「新しい芸術表現の目的と方法」として提示された。デジタルアーカイブの現代的意義を先取りする理念である。
資料提供:デジタルアーカイブ推進協議会(JDAA)