アートフラッシュニュース

最新の情報は、各施設の公式ホームページなどでご確認ください。

「新しい日常」を彫刻するアーティストを支援する「社会彫刻家基金」発足

最終更新日:2021年02月26日

国内最大級のクラウドファンディング・プラットフォームを運営する株式会社MotionGalleryと、アートを触媒に「見えないことを可視化する」NPO法人インビジブルは、新型コロナウイルス拡散後の「新しい日常」において、アートを触媒に社会に変化を創り出すアーティストを支援する長期的な基金として、「社会彫刻家基金」を共同で立ち上げます。

新型コロナウイルスにより、私たち一人ひとりが生活/仕事/移動/コミュニケーション/コミュニティなど、生きる上で不可欠なことを根本から見つめ直す必要に迫られています。誰も答えを知らない「新しい日常」におけるアートの役割は、従来の「アート」という言葉の定義に捉われることなく、闇夜の中で光る灯台のように私たちが進むべき方向性を指し示すものであってほしい。そこで、私たちは、ヨーゼフ・ボイスが提唱した「社会彫刻」の概念を継承、そして現在の状況下で再解釈しながら実践していくことこそが大切だと考えま した。本基金は、こうした問題意識を元にアーティストを支援し、国内外に発信していきます。今、社会の形が転換する大きな岐路に経っている中で、アートが社会に出来ることを本基金で後押しし、「新しい日常」の姿や未来の形を皆様と一緒に現して行ければと考えています。


「社会彫刻家アワード」設立

2021年、本基金初年度の活動として「社会彫刻家アワード」を設立します。本アワードでは、「調査選考委員」が候補対象となるアーティストの活動を視察し、コロナ禍を踏まえた作品や活動内容、今後のビジョ ンなどを元に「社会彫刻家アワード」候補者を各1名選定します。選出されたアーティストには、本アワードの贈呈とともに副賞として賞金500,000円の授与と、2021年に活動発表の機会が与えられます。また、この発表内容などをまとめた本を2022年に発売予定です。

調査選考委員

「社会彫刻家アワード」は、3名の調査選考委員が、それぞれ各1名の受賞者を選定します。その年の社会に応 答した作品や活動を行った3名の受賞者によって、その年の社会のかたちが見えてくるはずです。そして、永遠の問いでもある「社会彫刻」という概念は、調査選考委員による選定のプロセスや議論、受賞者の作品・活動が毎年アーカイブされていくことで、点が面となり見えてくるものと期待しています。受賞者の選定にあたり日常的な活動も勘案すべきと考え、3名の調査選考委員は、式によって初めて公開されます。

スケジュール

第一回「社会彫刻家アワード」は、現在調査選考中です。2021年5月12日に結果発表及び授賞式を実施予定です。

関連記事

ボトムアップで支える文化のインフラ──MotionGallery 大高健志氏に聞く|大高健志/内田伸一:フォーカス(2020年08月01日号)

概要

問い合わせ先
お問い合わせフォームより
主催
運営団体:MOTION GALLERY、inVisible)
賛同団体:NI-WA、Rethink PROJECT、Foundation Yoshii、MADD.
ウェブサイト
https://socialsculptor.tokyo/