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KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2021
最終更新日:2021年09月17日
「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」は、世界屈指の文化都市・京都を舞台に開催される、日本でも数少ない国際的な写真祭です。(中略)
日本および海外の重要作品や貴重な写真コレクションを、趣のある歴史的建造物やモダンな近現代建築の空間に展開し、ときに伝統工芸職人や最先端テクノロジーとのコラボレーションも実現するなど、京都ならではの特徴ある写真祭を目指します。
2011年の東日本大震災を受け、日本と海外の情報交換の稀薄さを私たちは目の当たりにしました。それはおのずと双方の情報を対等に受信発信する、文化的プラットフォームの必要性への確信となりました。日本はカメラやプリントの技術において世界を先導しているにもかかわらず、表現媒体としての「写真」はまだまだ評価されていません。私たちはここに着目し、「写真」の可能性を見据えるべく国際的フェスティバルをたちあげ、この世界が注目する伝統と革新の街「京都」で実現することを誓いました。
2021年のテーマ「ECHO」
2021年は新型コロナウィルス感染症が世界中を分断して2年目になるが、2011年に東日本を襲った大地震と大津波、そしてその影響で起きた福島原発事故からは10年目にあたる。
現在というものが過去に起きた一つ一つの歴史の上に成り立っているのだとしたら、私たちはこの10年間に起きた二つの未曾有の大惨事に少なからず影響を受け、多くのことを学び、自省も含め、人類としての進化を遂げなければならないのだろう。
人類にとってのこの二つの出来事は、見方を変えると地球からの悲鳴とも受け取れる。
干ばつ、洪水、大気汚染、海洋汚染、品種改良、遺伝子組み替え......これまで地球の叫びになかなか耳を傾けて来なかった過去の歴史が現在にECHO(呼応)する。
世界史も日本史も自分史もお互いに響き合って現在、そして未来に繋がっていく。
そう考えると、今を切り撮り過去を記録する「写真」という媒体は「ECHO」を生み出す装置とも言えるのではないか。
人類が引き起こした問題も含め、今日地球上は問題だらけだが、現実ではノアの方舟に乗って逃げ出すことはできない。
さあ、いよいよ人類がアップデートする時がきた。
プログラム概要
展示情報
Main Programs
アーウィン・ オラフ、榮榮&映里(ロンロン&インリ)、MIROIRS ―Manga meets CHANEL / Collaboration with 白井カイウ&出水ぽすか、デイヴィッド・シュリグリー、トマ・デレーム、八木夕菜、ンガディ・スマート a/b、MEP Studio(ヨーロッパ写真美術館)による5人の女性アーティスト展、リャン・インフェイ
ECHO of 2011──2011 年から今へエコーする5 つの展示
リシャール・コラス、四代田辺竹雲斎、片桐功敦、小原一真、ダミアン・ジャレ & JR
Associated Program
関連イベント
マスタークラス
「体験してみる」のが目的のワークショップと異なり、マスタークラスはご自身がすでに積極的に活動している分野の専門家=マスターから学ぶ機会。KYOTOGRAPHIEでは写真を撮る人だけでなく、写真をみる人、写真を考える人にも参加していただけるマスタークラスを企画しています。
写真と言葉でジェンダー表現を読み解く コロナ禍とオリンピックの時代の広告
キッズプログラム
より多くの子どもたちにフェスティバルを楽しんでもらうため、各会場で「KYOTOGRAPHIEキッズパスポート」を配布します。パスポートに見立てたカラフルな小冊子には、展示会場で楽しめるアクティビティが満載。
「KYOTOGRAPHIEのキッズプログラムでは、お子様とそのご家族を対象にした様々なイベントを開催。サイアノタイプ(日光写真)ワークショプ、撮影体験、フォトアルバム作りなど。詳しくはイベントページをご確認ください。
ポートフォリオレビュー
今年で第6回目となるインターナショナル・ポートフォリオレビューは今年は緊急事態宣言下で全てオンラインになりますが、写真業界のプロフェッショナルと写真家たちの出会いの場です。キュレーターやギャラリスト、フォトフェスティバルのディレクターや写真集の編集者など、国内外の写真業界の第一人者たちが一堂に集い、さらに国内現代アート業界からもレビュアーを招聘。多様化する写真の表現に対応した機会を作ります。
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拡張するKYOTOGRAPHIE──京都から発信する写真の力|吉川直哉(写真家、写真教育者):フォーカス(2018年05月15日号)
開催概要
- 会場
- 京都文化博物館 別館、琵琶湖疏水記念館 屋外スペース、誉田屋源兵衛 竹院の間・黒蔵、両足院(建仁寺山内)、出町桝形商店街、二条城 二の丸御殿 台所・御清所 東南隅櫓、HOSOO GALLERY、Sfera、ASPHODEL、BAL LAB(京都BAL4F) ほか京都市内各所
*二条城会場はオープンを延期
詳しくは展示情報MAPでご確認ください。 - 会期
- 2021年9月18日(土)~10月17日(日)
*開館時間、休館日がそれぞれ違いますのでご注意下さい
*会場入場は閉館の30分前までとなります(会場によっては時間が異なる場合がございます)
*混雑状況により、最終入場時刻より前に受付を締め切る場合がございます - 入場料
- 一般パスポート:4,000円、一般パスポート ドネーション付き:10,000円、学生パスポート:2,000円
*中学生以下は無料
*障害者手帳をご提示のご本人様とご同伴者1名様は無料
*パスポートは未使用であっても払い戻し、再発券はできません - 問い合わせ先
- KYOTOGRAPHIE 事務局
TEL:075-708-7108 E-mail:info@kyotographie.jp - 主催
- 一般社団法人 KYOTOGRAPHIE
- ウェブサイト
- https://www.kyotographie.jp/