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MU「炭水化物・たんぱく質・脂質 ― Carbohydrates, Proteins, Fats ―」展
最終更新日:2023年02月08日
オンラインミュージアムプラットフォーム「MU」( https://museum-u.com/)では、古今東西の絵画に描かれてきた「食」のシーンを、今を生きる「食」のプロフェッショナルの視点で紹介する合同企画展「炭水化物・たんぱく質・脂質 ― Carbohydrates, Proteins, Fats ―」展を2023年1月25日(水)~2月28日(火)で開催します。
あらゆる人にとって身近な存在である「食」。一方で「食べること」や「食物」の意味、そして価値は時代ごとに様々に変遷をしています。身近だけれど、奥深い「食」を入り口に、文化と食のボーダレスな鑑賞体験をお届けします。純粋に作品に感動したり、食のプロの解説で料理の知識を得たり、観る人それぞれの気持ちのおもむくままに、興味の範囲を広げてお楽しみください。
企画展概要
「炭水化物・たんぱく質・脂質 ― Carbohydrates, Proteins, Fats ―」展は、全6館のミュージアムが収集した「食」に関わるコレクションで構成されています。江戸時代から近現代にわたる作品群を通して、様々な描かれ方の「食」をご覧いただくことができます。
作品が生まれた時代はそれぞれ異なっており、「食べること」や「食物」の意味、そして価値もきっと違ったはずです。そして、その変化は現在も続いています。
現代は飽食の時代を経て、食品ロスが社会的に高い関心を集めるなど、すぐそこに迫る食糧問題に対していかに向き合うのか? ということがリアリティを持って語られています。一方、近年では「食」のコンテンツとしての側面にも注目が集まり、動画配信サービスでは常に高い人気を誇るのが食関連の動画となっています。
そんな時代の「食」と向き合い続けるプロフェッショナルが、かつて描かれた「食」の作品を観て感じたことや発見したこと、をガイドラインに、コレクションを普段と違った視点で楽しんで頂くために本展を企画しました。
この企画展の鑑賞体験を通し、「MUで公開されている他のコレクションを見てみようかな」、はたまた「新しい料理を作ってみようかな」「今日はあの人とご飯食べてみようかな」という文化体験と食体験がごちゃ混ぜになったボーダレスな興味の広がりを楽しんでいただければ幸いです。
第一部 「観ているとレシピのアイデアが浮かんできた」
企画展では全6館、17点のコレクションをご覧いただけます。17点の食に関わるコレクションを前にして、食のプロが最初に見せた顔は料理研究家としての顔でした。絵画の中にイキイキと、そして確かな存在感で描かれる食材を前に、料理研究家としてどのようなレシピに思い至ったのでしょうか。
第二部 「疲れた体にぴったりの愛すべき糖質たち」
年末年始の休みが明けて、仕事始めや始業式も終わり、疲れていませんか? 長い休みは嬉しいものですが、日常が戻ってきた時のギャップに疲れが貯まります。疲れた体でこの作品を観ていると、なんだか共感を覚えてしまいます。
第三部 「誰と食べるか? は今も昔もおいしいと健康の隠し味」
最近、誰と一緒にごはんを食べましたか? コレクションに描かれた食事の風景はどれも賑やかなものばかり。一人で食べるよりも、家族や気のおけない仲間と食卓を囲むのは、今も昔も料理の味をグッと引き上げてくれます。さらに楽しい食卓は、栄養の面からもとても大切な要素。コレクションに描かれた楽しそうな食事風景を眺めながら、楽しい食事の重要性を紹介します。
参加ミュージアム
逸翁美術館、 大阪青山歴史文学博物館、 佐倉市立美術館、 東京藝術大学大学美術館、 本居宣長記念館、 和歌山県立近代美術館
監修者
金子奈央
- 会期
- 2023年1月25日(水)~2月28日(火)
- ウェブサイト
- https://museum-u.com/museum/88/exhibition/387