ニューヨーク近代美術館The Museum of Modern Art
MoMAの名称で親しまれているニューヨーク近代美術館は1929年に、L・P・ブリス、C・J・サリヴァン、J・D・ロックフェラー2世夫人という3人の女性によって設立されました。第一回目の展覧会は「セザンヌ、ゴーギャン、スーラ、ゴッホ」展。以来、20世紀以降の現代美術の発展と普及に果たした役割は大きなものがあります。建築、インダストリアルデザイン、ポスター、写真、映画など、新時代のアート作品を展開。また教育部門の役割も見逃せません。2004年には谷口吉生の設計により大々的なリニューアル・オープンを遂げました。またアラナ・ハイスが設立した米国最大規模の現代美術の美術館PS1と2000年に提携。MoMA PS1としてグローバルに現代アートを展開。建築作品の紹介にも力を注いでいます。
Photo © 2011 Timothy Hursley
Photo © 2011 Timothy Hursley
- ジャクソン・ポロック《ワン、No.31》(1950)
- フランシス・ベーコン《No.VII、ポートレイトのための8つの習作から》(1953)
- ジャスパー・ジョーンズ《フラッグ》(1954-1955)
- アンディ・ウォーホル《キャンベルスープ缶》(1962)
- ロバート・モリス《無題(もつれ)》(1967)
- シンディ・シャーマン《アンタイトルド・フィルム・ スティル#3》(1977)
- ジェームズ・タレル《アルタ・フロム・ファースト・ライト》(1989-1990)
- 小津安二郎『東京物語』(1953)
- 深澤直人《インフォバー・セルラーフォン》(2003)
紙媒体は美術館のオンラインブックショップにて購入可能。
美術館サイトにてニュースレターの申し込み可能。登録はこちらから。
梁瀬薫。ニューヨーク在住美術ジャーナリスト/評論家、国際美術評論家連盟評議員/中村キース・ヘリング美術館顧問。
会期 | 展覧会名・内容 |
---|---|
- 2022.07.04 |
「再利用する、新しくする、リサイクルする:中国の最新の建築」展 過去30年間で、中国は建築ラッシュを経験し、人類史上最大の建設現場となりました。これまで、欧米企業によって設計された壮大な建築物が建設されてきましたが、新世代の中国の建築家は、SDGsを意識したアプローチに挑戦しています。本展では、その例となる8つの建築プロジェクトを紹介します。 |
- 2022.07.02 |
「独立のプロジェクト:南アジアでの脱植民地化のアーキテクチャ、1947-1985」展 1947年から1948年にイギリスの統治が終了したインド、パキスタン、バングラディッシュ、スリランカの建築家は、自治を宣言し、国民のアイデンティティを明確にし、社会の進歩を実現する手段としてモダニズムの言語を採用しました。本展では、地元の建築家、デザイナー、プランナーによって考案され、実現された建築作品に焦点を当て、南アジアの画期的な近代建築作品を200点以上紹介します。 |
- 2022.05.01 |
「プロジェクツ:Kahlil Robert Irving」展 アメリカのアーティスト、Kahlil Robert Irving(1992-)は、日常の事物のイメージとレプリカが密集した集合体を作品にします。デジタル文化の広大な絵巻物としてのインターネットを黒人の生死、記憶、お祝い、生存者の生きたアーカイブとして、そこから発掘をしています。本展では、サイトスペシフィックなインスタレーション作品を紹介します。 |
2022.03.20