マルモッタン美術館Musée Marmottan Monet
パリ16区の閑静な高級住宅街に佇むこの美術館は、もともとヴァルミー公爵の狩猟用の別荘だったものを19世紀末、収集家のポール・マルモッタンが邸宅に改造。彼の死後1934年に美術館として公開しました。ポールが収集したナポレオン時代の新古典主義絵画やアンピール様式の美術工芸品は保存状態もよく上品かつ荘重な雰囲気を醸し出しています。ドニ&アニー・ルアール財団のベアト・モリゾの絵画や、ジョルジュ・ウィルデンスタインの中世彩色写本などの他、モネの有名な《印象──日の出》や《太鼓橋》などモネを中心とする印象派コレクションの逸品が見学できる美術館として世界中から訪れる人が絶えません。
- クロード・モネ《印象──日の出》(1873)
- オーギュスト・ルノワール《クロード・モネの肖像》(1872)
- クロード・モネ《睡蓮》(1915)
- ベルト・モリゾ《舞踏会で》(1875)
- ギュスターヴ・カイユボット《パリの通り 雨降り》(1877)
『モネ、印象派の眼』
『アンリ=ルアール(1833-1912)、ペイント・アートワーク』
『フォーヴと表現主義』
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- 地域
- ヨーロッパ、フランス
- 所在地
- 2, rue Louis Boilly 75016 Paris
- Tel
- +33(0)1-4496-5033
- Fax
- URL
-
http://www.marmottan.fr/
栗栖智美。在フランス。通訳、コーディネーター。
会期 | 展覧会名・内容 |
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2021.10.19- 2022.03.20 |
「ジュリー・マネ 印象派の記憶」展 ベルト・モリゾの娘であり、エドワード・マネの姪であるジュリー・マネにスポットを当てる本館初の展覧会です。展示は幼年時代、青春時代、そして収集家という、彼女の三つの側面をもって構成されます。ユベール・ロベール、コロ、またモネの睡蓮など、夫のエルネスト・ルアールとともに彼女が購入した作品も展示されます。最終章では、ベルト・モリゾやエドワード・マネらの美術館への寄贈など、文化遺産の保護活動に大いに貢献したジュリー・マネの功績にも注目します。 |
2022.03.20